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Funkギターでリズム&グルーブをゲットしよう
前回までブルースを中心に話を進めてきましたが、今回から“ファンク・ギター”を通して『リズム』について詳しく解説&プレイしていきたいと思います。音楽にとって『リズム』は最も重要な要素だと思いますので、基本からしっかりマスターして下さい!どんな素晴らしいフレーズも、気の効いた音使いも、『リズム』に合っていなければ、人に伝わらないからです。きちんとしたやり方でトレーニングすれば、誰でも『リズム』を理解できるし『リズム感』をつけることができます。『リズム』を勉強する上で大切な事は“体全体でギターを弾くこと”ですので、まずは自分の体の中で『リズム』がグルーブするように、体を動かすことから始めて下さい。
「よもやま話」の第2回の練習などは参考になるはずですのでトライしてみてください!
まずは8ビートのストロークから始めましょう。なお、今後『リズム』を足で踏む場合は必ず“かかと”でおこなってください。なぜかというと、“つま先”で『リズム』を踏むとスネの筋肉が疲れてしまって『リズム』が狂いやすくなってしまうからです。
“かかと”で踏むことで、歩く感覚で『リズム』を刻めるのに加え、踏んだ反動を利用して“腰”で『ウラ拍』を感じることができるのです。
■8ビートの基本ストローク
まずは「8ビート」を弾く時の基本となる腕の動きを確認しましょう!この動きは8ビートのいろいろなリズムを弾く時も“常に変わらない”ということと、表拍を足で踏むタイミングが“ダウン・ピッキングにあたる”&ウラ拍で「かかと」が上がるタイミングが“アップ・ピッキングにあたる”ということを頭に入れておいてください!
それでは、実際にこの“基本ストローク”を弾いてみましょう!
コード進行は「G-Em-C-D」というKeyGの『スタンド・バイ・ミー』風の進行を使います。
“動き”は確認できましたか?それではより音楽的に、リズムを刻むために“アクセント”を付けてみましょう。ロック&ポップス&ファンク・・・・などのポピュラーな音楽の『ノリ』の基本は“2&4拍(バック・ビート)”を強調することにあります。ドラムの“スネア・ドラム”の位置です。
それでは弾いてみましょう。
この2&4拍のアクセントを、より強調するために“右手のカット”をマスターしましょう!
リズム・ギターの真髄は“ミュート”にあるといっても過言ではないくらい「音を切る」技術は大切です。
16ビートで左手のカット(ブラッシング)を練習しますので、ここでは“右手で音を切る”練習をします。
それでは弾いてみましょう。
■カラ・ピッキングによるリズム・バリエーション
8ビートは“ダウン&アップ”の規則的なくり返しの“動き”が基本になっていることは、理解できたでしょうか?ここからは、“基本のストローク”から『空振り』することで、音を抜いて、いろいろな8ビートのリズム・バリエーションが作れるという話をしていきます。この『空振り』のことを“カラ・ピッキング”といいます。
“ダウン&アップ”のくり返しの動きは止めないことが鉄則ですので忘れずに!
例1:カラ・ピッキングの実践
例2:右手カットとの組み合わせ
このように、8ビートの基本ストロークの動きに“カラ・ピッキング”(空振り)を組み合わせることによって、8ビートの色々なリズム・バリエーションを作ることができます。
■アクセント移動によるリズムトレーニング
ここからは、ちょっと趣向を変えて“8ビートのすべてのポイント”を取り出してリズム・トレーニングをしてみます。自分がノリにくい苦手なリズム・ポイントを発見したり、それぞれのポイントをどのように感じるか理解したりできるはずです。ぜひトライしてみてください!2小節で1セットのパターンで練習します。2小節ごとにコードをチェンジしてください。
■パターン1
■パターン2
■パターン3
■パターン4
■パターン5
■パターン6
■パターン7
■パターン8
音はドラムのリズムに合わせて弾いていますが“ウラ拍のみクリック(メトロノーム)”に合わせながら練習するとより効果的です。
8ビートの基本はマスターできましたでしょうか?次は16ビートに挑戦です。
1拍をより細かくとることによって、さらにいろいろなグルーブを手に入れることができます。
まずは基本的なリズム・トレーニングから入ります。8ビート同様に16ビートのカッティングも動き(ピッキング)に規則性がありますので“体”で覚えてしまいましょう!16ビートの“体”の動きをマスターするつもりで取り組んでください。
■ブラッシングで16ビートのストロークをマスターしよう
まずは16ビートのストロークの基本をマスターするために、“ブラッシング”の「音ツブ」をそろえる練習から始めましょう!“ブラッシング”は16ビートのグルーブを出すために非常に大切な『音』になりますので、均一な音で“ブラッシング”できるまで、しっかり練習しましょう。ここからコードは“E9”を使用します。
■“ブラッシング”の練習(左手はE9を押さえておく)
※左手の力の抜き加減を覚えましょう。
「しっかり音が消えて」&「開放弦が鳴らないポイント」を見つけましょう。
■16ビートでのアクセント移動の練習
16ビートは1拍に4回のストロークをするわけですが、そのすべてのポイントに「ひとつずつ」アクセントをつけていきます。1拍の中の16ビートの4つのポイント、それぞれの“ノリ”をつかんでください。どのポイントにアクセスができても、16ビートの基本ストローク(ダウン&アップ)が狂わないように注意しましょう!
この練習をしっかりやることが、16ビートのグループをマスターする近道です。
アクセス移動トレーニング
■1つめにアクセント(必ず=ダウンになる)
■2つめにアクセント(必ず=アップになる)
■3つめにアクセント(必ず=ダウンになる)
■4つめにアクセント(必ず=アップになる)
※ここまでが「基本」となりますが補足として以下のパターンも練習して下さい。
尚、パターン1~パターン4を1小節ずつ連続して弾いてみたりできれば一拍ずつアクセントを移動してみたりして下さい。
■1つめと4つめにアクセント(アクセントポイントのみ押弦)
8ビート&16ビートの基本的なストロークの動きを中心に解説してきましたが、これらはすべて“体”の動きと連動しています。ギター2小節ごとにコードをチェンジしてください。は手だけで弾くものではないのです。ビートを踏む足から腰&首&頭、肩から腕&手首・・・すべてが連動して“リズム”を生み出していくのです。“体”の動き全体が“グルーブする”まで基本の練習を続けてください。今回はすべて、コード・ストロークとして話を進めてきましたが、シングル・ノートで同じ練習をしてみるのも非常に効果的だと思います。音楽にとって“リズム”は『命』ですので、時間をかけてしっかりマスターしてください!
次回は3連符系のリズムの基本について解説していきます。
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