ギター初心者からベテランまでが楽しめる無料ギター講座。初心者向けの『ギター★はじめの一歩【動画編】』、中級/上級者のための『音楽理論やアドリブ、ソロギターやスライドギター』など、充実した内容の動画と譜面を掲載!もっともっとギターにハマろう!
前回の「3連符」の続きにあたりますが、今回は「6連符」についての話から入りたいと思います。「6連符」で演奏されることは少ないですが、きちんと理解することによって、ハネた16ビート(HIP HOP風)や6連フレーズのニュアンスなど、より高度な“グルーブ・コントロール”が可能になります。目で耳で、そして実際に弾いて、しっかりとマスターしてください。後半はこれまでに勉強してきた“基礎”を活かして、実際の“ファンク・フレーズ”をいくつか弾いてみます。その中でいろいろな“グルーブ”をチェックしていきたいと思います。
■6連符とは
“6連符”とは「1拍を6つに分けたリズム」ですが、実際は「半拍の3連符が2つ」という風にとらえた方が最初はわかりやすいと思います。
「半拍の3連符が2つ」という捉え方
譜例1
もうひとつの解釈として、「3連符の音符1つ1つを2分割した」つまり「音符2つの組みが3つ」というとらえ方もできます。
「半拍の3連符が2つ」という捉え方
譜例2
このようにとらえ方の違いで“ノリ”が変わってきます。両方のリズムを練習しておいてください。
■6連符から作る“シャッフル”
このリズムが“ハネた16ビート”ということになるのですが、「HIP HOP」のビートなどはほとんどこのリズムです。適当に“ハネる”のではなくて、きちんとコントロールして“ハネる”リズムを作りだせるように下図で確認してください。
ハネた16ビートとイーブンの16ビートを弾き比べてみましょう。
譜例3-1 ハネた16ビート
譜例3-2 イーブンの16ビート(普通の16ビート)
“半拍3連”とは「8分音符を3連に分けたリズム」ですので、音符の長さとしては「6連符」と同じです。
ではなぜわざわざ“半拍3連”という風に区別したかというと、8分音符の片方(半拍)のみを3連に分けることによって、独特の効果を生み出すからです。下図で確認してください。
半拍3連①(表拍を3連にする)
練習法
譜例4-1
半拍3連②(裏拍を3連にする)
譜例4-2
それでは今までの“基礎”を活かして実際のパターン(リフ)を弾いていきましょう。
譜例5 ファンク・ロック風リフ
譜例6 ディスコ風リフ
譜例7 オールド・ファッション風リフ
譜例8 オールドR&B風リフ
譜例9 マイナー・ファンク風リフ
譜例10 ハネた16ビートのリフ
今回までで“リズム”についてかなり細かくチェックしてきましたが、“リズム”とは『縦に刻む』ものではなくて『横につなげる』ものです。音をつなげるわけではなくて、「円を描くようにグルーブ感をつなげていく」のです。
その“円”の形や大きさが、その人やその曲の“グルーブ”になっていきます。たくさんの「ファンク・フレーズ」を弾いて、体験しながら自分なりの“円”(グルーブ)を描けるように、練習に励んでください。
次回は“グルーブ”を出すために重要な『単音カッティング』について説明します。
また、“ワウ・ペダル”の基本的な使い方についても触れてみたいと思います。
それらを踏まえた「リズム・リフ」を紹介していきたいと思いますので、お楽しみに!!
ギターテクニック 記事一覧
< アーカイブ >
ギターテクニック 記事一覧
< アーカイブ >