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今回は16ビート・カッティングにひと味加える2つのワザに挑戦です。
1つめは“単音カッティング”です。
大編成のバンドでキーボードなどが「コード」をバッチリ弾いていたり、ギターがふたり以上いるバンドだったりした時に、かなり有効に活用できるギター・アレンジのテクニックです。
リフっぽくひとつのパターンをくり返してもいいし、曲のコード進行の強調したい音を活かしてもいいし、センス次第でワンランク上のグルーブを手に入れることができるでしょう。
もう1つは“ワゥワゥ・ギター”です。
ブーストする周波数をペダルで操作するエフェクターですが、様々な場面で時にはオシャレに、時にはワイルドにアレンジを演出することができます。使い方に決まりは無いのですが、足でコントロールするエフェクターなので、多少の練習と経験が必要です。ここでは基本的な「ワゥ・ペダル」の踏み方を練習しておきましょう。
■単音カッティング
“6連符”とは「1拍を6つに分けたリズム」ですが、実際は「半拍の3連符が2つ」という風にとらえた方が最初はわかりやすいと思います。
譜例1 カッティング・リフ
まずは“ワン・コード”でのカッティング・リフを弾いて単音でのカッティングに慣れてください。
譜例2 2つのパートでの単音カッティング
次にギターが二人いるバンドを想定して片方が「コードカッティング」、もう片方が「単音カッティング」というアレンジを試してみます。二つのパートの“からみ”を意識してアレンジするのがコツです。
譜例3 コード進行の中での単音カッティング
次にコード進行の中での単音カッティングに挑戦です。まずはペダルポイント的にコード進行上の共通音(コード・トーンorテンション)をキープするタイプのカッティングです。
譜例4
今度はコード進行に合わせて強調したい音を動かしてメロディ的に行う単音カッティングを試してみましょう。
■Wah Wah Guitar
それでは「ワゥ・ペダル」の基本的な使い方を練習していきましょう。
1拍ずつ踏む
もっとも基本的な踏み方です。足に集中するためにまずブラッシングでのパターンを練習して、その後実際のフレーズでの練習に入ります。
譜例5
譜例6
2&4拍で踏む
バック・ビートを強調してノリを出したい時に行う踏み方です。
足に集中するためにまずブラッシングでのパターンを練習してその後、実際のフレーズでの練習に入ります。
譜例7
譜例8
2&3連で踏む
ポップスなどでよく使われる手法です。コードを白玉でのばして行うのが基本です。
譜例9
半白で踏む
スローな曲などで“トレモロ”的に使います。なかなかの味が出ると思います。
譜例10
リフ&フレーズにあわせてファジーに踏む
この使い方が一番多くなると思いますが、強調したいアクセント・ポイントでペダルを踏み込むのがポイントです。
いくつかのシチュエーションで紹介しておきます。
譜例11 ブラッシングでの自由なカッティング+効果的な使い方
譜例12 リフに合わせた踏み方
譜例13 ソロ(リード)に合わせた踏み方
譜例14 クレッシェンド的に“開けていく”(踏んでいく)踏み方
ファンク編に入ってから16ビートに限らず基本ビートのリズム・トレーニングを中心に話してきましたが、参考になりましたでしょうか。音楽にとって“リズム”は命ですので、しっかりトレーニングしてください。
バックに合わせる弱気なリズムではなくて、自分がバンドのグルーブをひっぱるつもりでギターを弾いてほしいものです。
曲を活かした自分なりのグルーブ感を演出できるようになれば、音楽を最高に楽しむことができるでしょう。
頑張ってください!
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