ギター初心者からベテランまでが楽しめる無料ギター講座。初心者向けの『ギター★はじめの一歩【動画編】』、中級/上級者のための『音楽理論やアドリブ、ソロギターやスライドギター』など、充実した内容の動画と譜面を掲載!もっともっとギターにハマろう!
前回、『定番コード進行』として“ドミナント・モーション”&“サブ・ドミナント終止”のふたつの「終わり方」の定番を紹介しました。今回は大きく分けて“偽終止”と“サブ・ドミナント・マイナー”について解説していきます。
ダイアトニック・コード以外のコードもどんどん出てきて、かなり実戦的になってきますので頑張ってモノにしてください。
“偽終止”なんて聞くとなんだか難しい名前のような気がしますが、簡単に言ってしまえば『 Ⅰ△7の代わりに同じグループのⅢm7かⅥm7に進む進行(終わり方)』ということです。
前回勉強した“ドミナント・モーション”系と“サブ・ドミナント終止”系の二つのパターンで説明していきます。
各例ともに転調しても雰囲気が変わらないことを確認してください。
偽終止の「トニックに進んでいるのに終わった感じがしない」、「まだまだ先につづいていくような雰囲気」を覚えてください。「I△7」に進んだ時は、同じトニックでもかなり落ち着いてしまうのに対して“偽終止”は落ち着ききらない微妙な進行感を演出できます。
ここからは、ダイアトニック以外のコードの使い方に入っていきます。
まずは“サブ・ドミナント・マイナー”からです。
実際に弾いて「響き」を覚えてしまってください。どこかで聞いたコード進行ですよね?
“サブ・ドミナント・マイナー”とは、簡単に言えば『ⅣをⅣmにする』 ことです。
ホロっとした哀愁コード進行です。
下図で実際に弾いて確認してください。他のキーへの転調も同時に行ってください。
▲このようにマイナーのダイアトニック・コードの4番目のコード(Ⅳ)は『Ⅳm7』になります。
この“『Ⅳm7』をメジャー・キーに借りてくる”というのが“サブ・ドミナント・マイナー”の理論(アイディア)ということができます。上記の考え方をさらに拡大解釈して応用したものが『サブ・ドミナント・マイナーの代理』という理論です。ここでは“代理”という言葉を用いてますが、ここに出てくるコードは「Ⅳm7」の代わり(代理)として使うコードではありませんので注意してください。
▼ロック風な雰囲気を作るものとメロウな甘い感じの雰囲気を作るものの2つに分かれますので、
順番に解説していきます。
これらのコードは『同主調のマイナー・ダイアトニック・コードからのコードの借用』という考え方から生まれたものです。下図で確認してください。
と、いうようにロック系の代理コードは■内のコード、メロウ系の代理コードは■内のコードをそれぞれ同主調のメジャーKeyに『借用』するアイデアです。
※Ⅱ△7のみ例外ですが、いっしょに覚えてしまってください。
理解できましたでしょうか?少し難しくなってきましたが実際に弾いて慣れていきましょう!
各例での転調もきちんと行ってください。
では実際に弾いてみましょう!
●まとめ
今回はダイアトニック・コード以外のコードを使用する“サブ・ドミナント・マイナー”関連にまで話を広げてみました。かなり「世界」が広がった印象を受けると思います。
“サブ・ドミナント・マイナー”の響きは普段ヒット・ソングなどでよく耳にする響き&コード進行ですが、実際に自分でギターで弾いてみてください。いつもと違うメロディが生まれてくるのではないでしょうか?
次回は『サビ』を作るのに非常に有効な“セカンダリー・ドミナント”について解説していきます。
頑張りましょう!
ギターテクニック 記事一覧
< アーカイブ >
ギターテクニック 記事一覧
< アーカイブ >