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< ポイント >
ネック調整
オクターブ調整(オクターブチューニング)
ギターのネックには、弦を張った状態で約50kg~70kgの力がかかっています。しかも、ほとんどのネックは木でできているので、季節による気温・湿度などの影響を受けやすいのです。
ネックは常に変化していて、生きていると考えてよいでしょう。自分のギターのネックの状態を的確に把握して、常によい状態を保つのもギタリストにとって大切な仕事です。
1.順反り 弦の張力に負けて、反ってる状態。
●症状
・弦高が高くなる
・7フレット以上のハイポジションで弦のビリつきが出る
・チョーキングすると音が途切れてしまう
2.逆反り ネックの反発力が強すぎて逆に反っている状態。
●症状
・弦高が低くなる
・5フレット以下のローポジションで弦のビリつきが出る
3.波打ち ハイポジションが順反りで、ローポジションが逆反りしている状態。またはその逆。
●症状
・順反りと逆反りの複合なのでわかりにくいが、ある一定のポジションのみでビリつきが出ることが多い
4.ハイポジ起き(腰起き) トラスロッドのアジャストが効かない。ハイポジションから順反っている状態。
●症状
・アコースティックギターやセットネックのギターに多い症状で、12フレット以上のハイポジションでビリつきが出ることが多い
5.ねじれ
●症状
・1弦側と6弦側の反りの状態が違い修理も難しい
方法1.「指板の端」または「フレットの端」が直線になっているかどうかを見る方法
1弦側と6弦側の両方でチェックしてください。
方法2.チューニングされた弦がまっすぐなので、それを利用する方法
1フレットと最終フレットの2箇所を押さえて、真ん中あたりの弦とフレットの隙間を見てチェックします。
ハガキ1枚分あるかないかの隙間で、軽く弦をたたくと音が出る状態がベストです。隙間が広ければ“順反り”。
まったく隙間が無くて、弦がフレットにくっついていれば“逆反り”。という風に判断できます。
フレットと弦の隙間を見る
参考
1フレットと12フレットを押さえて、上記と同じ要領でローポジジションの反りをチェックしたり、5フレットと最終フレットを押さえて、ハイポジションの反りをチェックしたりすることもできます。
さらに、この作業を1~6弦のすべてで行えば、ネックの状態についてかなり調べることができるでしょう。
現在売られているほとんどのギターのネックには、補強用の鉄の棒(トラス・ロッド)が中に埋め込まれていて、アジャスト(調整)できるものが主流です。
順反りの場合
弦の張力にネックが負けているわけだからネジを締める要領で、トラスロッドを右に回すと、ネックの反発力が強まってもどる。
逆反りの場合
弦の張力よりネックの反発力の方が良いので、ネジを緩める要領で、ドラスロッドを左に回すとネックの反発力が弱まって、もどる。
トラス・ロッドを回して軽いネック反りは自分で調整することも可能ですが、一気に回し過ぎると、ネックが割れてしまうこともあるので基本的にはネックの修理・調整は専門のリペアマンに任せた方がよいと思います。
『オクターブ・チューニング』というのは、開放弦の音とフレットを押さえた音のズレを直すチューニングで、「開放弦の12フレットのハーモニクス音」 と 「12フレットを押さえた実音」 をきちんと合わせるチューニング法のことです。これがズレているとフレット音痴になります。それでは、やり方を簡単に解説いたします!
12フレットのハーモニクス音をだす
12フレットはブリッジからナットまでの弦全体のちょうど半分にあたるポイントです。
各弦のここに軽く指をあてて弾いたときにでる音が12フレットのハーモニクス音です。
12フレットを押さえた実音をだす
次に実際に各弦の12フレットを押さえて実音をだします。
この2つの音をチューニングメーターでチェックする
『ハーモニクス音』が『実音』 より高い場合は「図1」
『ハーモニクス音』が『実音』 より低い場合は「図2」
ドライバーで調整する
図1:ネジを締める感じで時計方向に回すとコマが前に出る
12フレットを押さえたとき、ブリッジ側の弦の長さがナット側に比べて長いから音が低くなってしまっているのでブリッジのコマを前に出せばよい。
図2:ネジを緩める感じで 反時計方向に回すとコマが後にさがる
12フレットを押さえたとき、ブリッジ側の弦の長さがナット側に比べて短いから音が高くなってしまっているのでブリッジのコマを後にさげればよい。
チューニングをチェックした後、弦を緩めてコマを調整してまたチューニングをしましょう。
この作業を1弦~6弦までの各弦に根気よくおこないオクターブ・チューニングを合わせていきましょう。
注意点
アコースティック・ギターなどはサドルの幅が極端に狭いので、調整できる範囲が限られてしまいます。
購入時になるべくオクターブ・チューニングの合っているものを選びましょう!
後から気付いても、高額な修理費がかかってしまうので、、。
エレキギターでもオクターブ・チューニングが合わないくらい、ブリッジの位置が極端にずれて取り付けられてる場合もあるので注意しましょう!
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