Product Description
アルミ製一体ボディーを持つラップスティールギターで、1935年終わりくらいから37年まで制作されていた楽器です。
ナショナルのシリアル番号では1936年頃となっています。
商品として出ることはほとんど無く、歴史的にも超貴重なコレクターズアイテムです。
アルミ製ラップスティールはリッケンバッカーのフライパンが有名で、大変なプレミアムが付くコレクタブルギターですが、この楽器も同時期に生産されていたようです。
SUPROはナショナルの廉価ブランドとして1936年から始まったブランドで、1969年頃まで数々の楽器を販売してきました。
資料によると、このフライパンモデルがSUPROブランドの最初のギターだったようです。
当時リッケンバッカー社はナショナル社にリゾネイター用スティールボディーをOEM生産して提供していました。リッケンバッカーフライパンを開発したジョージボーチャムはナショナル社のマネージャーでもありました。1931年にはナショナル社から離れたようですが、同じリッケンバッカー工場でボディーを鍛造されていた可能性が高いようです。
リッケンバッカーのフライパンに似たデザインですが、ヘッドエッジを丸く加工されていて、ピックアップマウント部も柔らかな曲線で作り込まれていて見た目に馴染みます。
ピックアップはシングルコイル、バータイプポールピースで、クリーンでいて甘い太いトーンです。
コントロールは高音側にボリュームのみのシンプルなデザインです。
ペグは4個がオリジナルで2個似た形状のグローバー製に交換されています。
かなり遊びがあったりしますが動作はとりあえず問題ありません。
甘く芯のあるクリーンなサスティーンサウンドで、音の良い楽器です。
ピックアップはもちろんオリジナル、ボリュームポット、ジャックは交換されていてノイズも無く綺麗に鳴っています。
紙製の汎用ソフトシェルケースが付いています。
アメリカでも見ることの出来ない楽器で、相場観が難しいですが、リッケンバッカーフライパンの半額以下のこの価格は歴史的な価値だけでなく実用品としてお買い得だと思います。