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Product Description

1958年に発表されたJazzmasterモデルをベースにし、ユーザーからの多くの要求を取り入れつつ最新の機能を多く搭載しFenderの最上位機種として開発・発売されたJaguarモデル。モデル名の由来は車好きのレオ・フェンダーがイギリスの高級車メーカーである”ジャガー”からネーミングされました。オルタナ、グランジのジャンルで爆発的な人気を集め、カート・コバーン、ジョニー・マー、カール・ウィルソン、ジョン・フルシアンテ等の海外大物アーティストの愛用に始まり、国内では寺内タケシ氏や加瀬邦彦氏、SUGIZO氏、また近年の若手アーティスト達も多く愛用し、近年特に人気の高騰するモデルとなります。

現行のFender製の中でもレギュラーラインとは別セクションにて上位ラインとして生産されるカスタムショップ。その中でも特に優秀なクラフトマンがマスタービルダー監修の元で製作されるTBC（チームビルドカスタム）シリーズ。

今回ご紹介させて頂くのは個々の年式毎にオリジナルヴィンテージを踏襲して製作されるリイシューモデル”タイムマシーンシリーズ”より、2022年に開催されたフォール・ショーイベント限定の特別なリミテッドエディション。激渋のショアラインゴールドカラーに、2017年のカスタムコレクションから採用され始めたラッシュクローゼットクラシック、ネックにはジャーニーマンレリックが施されたLTD 1962 Jaguar LCC w/UNFIN Neck Back Journeyman Relicモデルになります。

まずそのスペックとしては、ボディにはカスタムショップならではの厳選されたアルダー材にて、独特のスタイルであるオフセットシェイプを採用。フィニッシュにはオリジナルのヴィンテージの中でもレアなカスタムカラーとなるショアラインゴールドカラーを採用。またこちらは従来のCloset Classicと比べても非常に薄い塗装の仕上がり、レリックモデル同等の塗装厚となるLush Closet Classicにて仕上げられております。クローゼット・クラシックが『クローゼットに入れたまま忘れ去られていたギターの再現』であったことに対して、ラッシュ・クローゼット・クラシックは『綺麗な状態を保つ為にケアをされながらも、経年によって塗装のひび割れや金属パーツの軽度な曇りが生じたギターの再現』を目指した新しいフィニッシュパターンとなっており、ビッシリと入ったウェザーチェッキングとパーツのエイジングにより、ヴィンテージにも共通する適度な経年変化感のある抜群のルックスとなっております。続いてネックにはサウンドへの恩恵も大きいリフトソーン（追い柾目）メイプルにて、薄っすらとフィギュアドの浮かぶ良質な材となっております。こちらは使用感を再現したジャーニーマンレリック仕上げとなっております。指板にはAAAグレードのコントラストが非常に強い良質なインディアンローズウッドを採用し、指板面＆サイド共に焼けた色合いを意識したヴィンテージ・クレイドットマーカーが施されます。チューナーはヴィンテージを再現したFenderロゴのクルーソンタイプ、ナロウトール6105サイズの22フレット仕様、9.5インチラディアス、鼈甲柄の3Pピックガード、ラージヘッドにトランジションロゴとなっております。（JaguarやJazz Bassでは先にレギュラー採用されていたトランジションロゴが、1964年中期以降に他のモデルでも採用される事になります。）その他ジャガーならではのスペックとして、オリジナルオブロング（長方形・楕円）ピックアップ×2、独自のプリセットコントロールに各PUのOn/Offスイッチにローカットスイッチ、1Vo、1Toneの多彩なコントロール、ジャズマスター同様のフローティングトレモロ＆オリジナルミュートなどが挙げられます。またリミテッドエディションという事で、ヘッド裏にはLTDデカール、ジョイントプレートにもLIMTED EDITIONのエングラブドが施されております。

そしてその気になるサウンドですが、まず生鳴りからいってマスモデルとは完全に一線を画す素晴らしい個体鳴りを誇り、ボディからネックに抜ける感じはヴィンテージに肉薄する素晴らしい一本となっております。出力面ではJaguarモデルの良さが前に出てくるパワーのあるオリジナルの’62 Jaguar Flat Magnets CCピックアップ×2を搭載し、クリアかつパンチの効いた極上のトーンを感じさせます。低域は甘く味わいのある倍音感と、高音域の色っぽい煌びやかさを持つ出音は流石上位機種だと頷けます。サウンドのエッジ感も際立っており、立ち上がりもスムーズで、クリーン・ドライブ共に奥行のある味わいを含み時間を忘れてプレイ出来る最高の一本です。また搭載のプリセットトーンによって生み出される独自のサウンドメイキングはジャガーならでは魅力を十分にご堪能頂けるかと思います。

最後に状態としては、ライトレリックのLCC仕様の為、判断が難しい部分もありますが、ピックガード上にピッキングスクラッチ、ボディトップに後付けと思われる小さな打痕、ボディ外周＆サイドに強めの打痕やスレ等がいくつか散見されますが、ありがちなバックルスクラッチはなく、ダメージ部分が正面からは目立ちにくいだけにキレイな印象となっております。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスの余裕もしっかりと残っており、フレットは目立った凹みもなく9部山程残っており、もちろん電装関係の問題もございません。付属品類についても認定書＆オーダーシートにそれを収納するCustom Shopのエングラブドが施されたレザーケース、Custom Designカタログ等を始めとする一式が揃っており（画像参照）、ケースもオリジナルのブラウントーレックスケースが付属致します。

こちら2022年のフォール・ショーイベント限定の特別なリミテッドエディションという事もあり、そもそもの相場はございませんが、近い年代でのレリックモデルの相場感としては70～75万円前後となっております。特別なモデルならではの希少カラーやボディとネックのフィニッシュを敢えて変えているレアスペック等、リミテッドエディションという希少価値を踏まえれば、適正価格は80万円オーバー当然かと思われますが、今回前所有者様からのご厚意もあり、相場を下回るお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。ルックス＆サウンド共に他とは一線を画す一本となっておりますので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。