Jギター楽器検索 |Fender(フェンダー) Stratocaster 1972 Candy Apple Red/Gold Undercoat Hi-Originality 3.36kg "1String Guide&1P-Maple Neck" ビンテージ

商品説明

言わずとしれたFender社のフラッグシップモデル、”ストラトキャスター” 1954年の発表から現在に至る70余年の間、非常に多くのミュージシャン、ギタリストに愛用され続け、もはやエレキギターの代名詞とも言えるモデルと言っても過言ではありません。

数多くの大物ギタリストの愛用でも知られる1970年代最初期となる1972年製ストラトキャスター。レギュラーカラーはサンバーストとなりますが、それ以外に特注カラーとして製作されるカスタムカラーが展開されます。その歴史は1950年代から始まり、基本的には様々な車メーカーに倣ったカラーラインナップである中、1962年に登場した”キャンディアップルレッド”は既存の車用の塗料を使わずに、スパークルカラーの下地にレッドカラーを重ね塗るFender社が初めて調色したオリジナルカラーであり、レオフェンダー氏の最もお気に入りだったカラーでもありました。実際にも大半のカスタムカラーがカタログ終了となった1971年後期以降でも、キャンディアップルレッドは掲載されており、Fenderブランドとして特に思い入れのあるカラーとなっております。

今回ご紹介させて頂くのは、1972年初期製作のストラトキャスター、カラーは最もFender象徴すると言っても過言では無いをカスタムカラーであるキャンディアップルレッド、それもレオフェンダーが生み出した最初期同様にゴールドをアンダーコートに吹いた一本。更には1971後期～1972年初期の1ストリングガイド期に僅かしか存在しない希少な1Pメイプルネック仕様。フレット＆ナットもオリジナルにて、僅かなパーツ変更以外はフルオリジナルとなる歴史的にも価値のあるオリジナルヴィンテージになります。

まずそのスペックとしては、ボディには王道のアルダー材が採用されておりますが、重量は約3.36kgと1970年代のストラトとしては軽量な個体となっております。フィニッシュカラーは上述の通り、非常に希少なゴールドアンダーコートのキャンディアップルレッドにて、一般的に流通するシルバーアンダーコートの個体よりも、より鮮やかで深みのある色合いとなっております。続いてネックには硬質な材の証となるフレック、薄っすらながらフィギュアドライクなギラつきを魅せる良質なメイプルの1P仕様。通常1970年代3ボルトのストラトは70%以上がメイプル1Pにてローズ指板の方が稀少となりますが、1971後期～1972年初期の1ストリングガイド期のみそれが逆転し、1Pメイプルネックは殆ど流通せず、更にはカスタムカラーとなれば、市場で目にした事も無い方も多いほど稀少なスペックとなります。その他過度期ならではのスペックとして、ジョイント部は4ボルトからマイクロティルト搭載の3ボルトへ、プレートはもちろんF刻印。トラスロッドアジャストは1970年代を象徴するヘッド側のビュレットに、ラージヘッドにモダンロゴスタイル、ストリングガイドは2つになる前の1ストリングガイド仕様、ダイキャストサドルのシンクロブリッジ、割れや補修歴無く湾曲も殆ど無い11点留ホワイトガード、12Fナロウピッチのブラックドットポジションマーク、Fキーチューナー、スタッガードポールピースのグレイボビンPU等が挙げられます。

そして気になるサウンドですが、53年となる半世紀オーバーの歳月は伊達じゃないと言わんばかりの強烈なストラトサウンドに驚かされます。まず手に取っての生鳴りに驚きます。長く伸びるサスティーンは個体の重量や組み込みの精度が非常に高いと感じさせ、ボディからヘッドの先まで最高のストラトトーンが突き抜けます。オリジナルのグレイボビン・スタッガードピックアップからの出力も経年による減衰は感じられず、煌びやかながらも深い味わいと奥行きを感じる高域、シッカリとした音潰れの無い輪郭を感じさせる低域、倍音豊かでふくよかな中域を持ち、そのバランス感も本当に絶妙です。後年のフラットポールピースと比較しても、よりジャキっとブライトなストラトらしいトーンを奏で、使用するアンプ次第で、ズバっと決まる攻撃的なトーンから優しく包み込むようなトーンまで多彩なサウンドバリュエーションをもっております。数多くの世界トップギタリスト達がこの年代をこぞって愛用するのが納得出来る本当に素晴らしいサウンドの一本となっております。

最後に状態としては、経年によるパーツ類の色焼けや、実際に弾き込んできたことで刻まれたリアルなエイジドルックスは、人工的なレリックでは絶対に出せない本物だけが持つ風格溢れる一本となっております。とは言えウェザーチェッキングは非常に少なく、パーツのシュリンクも殆ど無し、ネックの塗装も指板サイドに多少の使用感こそあるものの年式の割にキレイな状態をキープしており、長年大切に弾き込まれてきたことが伺えます。パーツ類のオリジナル度も非常に高く、交換されて当然のフレット＆ナットも当時からのオリジナルのまま、トーンポット×1とアーム交換以外は全てオリジナルとなっております。またピックアップはオリジナルのグレイボビンにてリワウンド無し、デイトは1972となっておりますが、リアピックアップのみ1973デイトとなっており、単純に交換された可能性もありますが、他パーツがオリジナルであるという点からも、おそらく新品販売当時に不具合があり、Fender社に戻されて交換されたのではないかと推察されます。またリアPUキャビティとコントロールキャビティに部分的な狭範囲の拡張ザグリがございます。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、もちろん電装関係の不具合もございません。オリジナルフレットは5～6部山にて部分減りも見受けられますが、まだまだ現役でお使い頂けるコンディションです。ケースはオリジナルのブラックトーレックスケースが付属致します。
※年式の判断としては、シリアルからは1972～1973年対応、ポットデイトは1972年（7206）、ネックデイトは2 FEB 72 (B)より1972年製と判断しております。

昨今のコロナ禍＆円安の影響による高騰はとどまることを知らず、特に1970年代初期のストラトキャスターの相場は急激な右肩上がりを続けております。同年代の相場としては、コンディション、パーツ変更歴、スペック等によっても大幅に前後致しますが、レギュラーのサンバーストでも120～150万円前後です。この時期のカスタムカラーの中でも別格となるゴールドアンダーコートのキャンディアップルレッド（ホワイトやブラックは多く存在します）、非常に希少な3ボルト＆1ストリング期の1Pメイプルネック、そして高いオリジナル度を考慮すれば、適正価格は200万円オーバーが当然かと思われますが、今回こちら前所有者様からのご厚意もあり、相場を完全に無視したまさかの破格特価にてご案内させて頂く事となりました。ここまで稀少なヴィンテージストラトキャスターは今後を含め探しても早々出てくるものではありませんので、一生物の良いストラトをお探しの方は絶対にこの二度とない大チャンスをお見逃しなく。