デビッド・ホセ・ルビオ David Jose Rubio 1971年 650mm 松 中南米ローズウッド
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
:横裏板 ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.7mm / 6弦 4.1mm
[製作家情報]
David Jose Rubio (1934~2000)本名David Joseph Spink。20世紀以降のイギリスにおけるクラシックギター製作の嚆矢となり、その後の文化的素地を形成し、現在もフォロワーの絶えることない多大な影響力を有した天才的な製作家です。またその才能はクラシックギター製作のみならず、1970年代以降はハープシコードやバロックヴァイオリン等の製作においても発揮され、当時ちょうど再発見のブームにあった古楽演奏のフィールドに大きく貢献しています(彼の製作したハープシコードは古楽演奏の大家グスタフ・レオンハルトがバッハ演奏のレコーディングで使用しています)。彼の工房ではポール・フィッシャー、E.B.ジョーンズ、カズオ・サトーら多くの優秀な弟子をスタッフとして登用し、それぞれが独立後もすぐれて創造的なギターを世に出していることからも、メンターとしても非常にすぐれ、かつインスピレーションを喚起する存在であったことがうかがえます。
ルビオ自身の経歴はとてもユニークかつ「アーティストらしい自由な」もので、大変に濃密。青年期から医学を志し専門学校に通っていましたが、色盲のためこれを断念。それから一気にシフトチェンジし、スペインに渡りジプシーコミュニティとの交流のなかでフラメンコギターを演奏するようになります(この時彼はセビージャ出身のフラメンコギタリスト、Pepe Martinez に演奏の手ほどきをうけています)。スペイン各地を廻り、それぞれの地でいくつものギター工房を訪れた彼ですが、特にマドリッドでは当時はまだEsteso を名乗っていたコンデ・エルマノス工房に「ギタリストとして無駄話をしに」行き、ファウスティーノ・コンデが製作する様子を見つめながら(決して製作法について教えを受けることなどはなく)2年間を過ごしたそう。ルビオのギター作りはその根底にサントス・エルナンデスやドミンゴ・エステソの影響が如実に表れており、これはこの時の経験によるものと思われます。その後ギタリストとしての確かな腕前を認められ、彼はあるフラメンコ楽団の演奏旅行に同行し、1961年にアメリカ、ニューヨークの地を訪れます。この都市の魅力に刺激されたのか、彼はここでまたしても軽快に方向転換し、ギタリストの職を辞して同地に留まることを決意。2年間夜学に通いながら家具製作工房で働き、1963年グリニッチヴィレッジに自身のギター工房を設立します。全く驚くべきことに彼はスペインのギター工房で見て記憶した技術だけで、造作的にも芸術的にも極めて完成度の高い楽器を最初から作っています。そして素晴らしい偶然がここで起こることになるのですが、工房を開いて数か月が経った頃、ちょうどニューヨークを訪れていた名手ジュリアン・ブリームがコンサートで使用していたロベール・ブーシェのギターの修理依頼にルビオを訪れます。その修理内容に満足するとともにルビオの才能を見抜いた彼はブーシェコピーの製作を提案すると、ルビオはこの歴史的名品の構造的特徴を瞬時に理解しさらにそれを見事に応用したギターを製作。ブリームは1966年製と1968年製の2本のルビオ製作のギターを愛用することになり、彼の名盤の一つ「20th Century Guitar」などで使用しています。
1967年にイギリスに戻り、ブリームの勧めでSemleyに彼の所有する敷地内の邸宅を工房として製作を継続。ブリームの名演によって一気に世界的な名声と需要が高まり、1969年にはOxford 近くのDuns Tew に工房を移転します。ここでポール・フィッシャーが工房スタッフとして加わるとともに、ルビオの製作する楽器ジャンルも一気に多様化してゆきます。特に古楽器のジャンルでの展開は目覚ましく、ハープシコード、リュート、ビウエラ、テオルボ、バロックギター、ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロック・ヴァイオリン、バロック・チェロ等ほぼ主要弦楽器を網羅しており、当時の世界的な古楽ブームとあいまって飛躍的に需要を伸ばします。1980年代にはさらにCambridge に工房を移転し、ピリオド楽器だけでなく現代の工法による弦楽器にもラインナップを拡げてゆきます。このような製作事情から1970年代以降はルビオ自身によるクラシックギターの本数はかなり少なくなり、出荷されるルビオラベルの大半がフィッシャーらの職人によるものになっています。このことからルビオ本人作のギターには特別な価値がつくようになり、その判定の可否もしばしばギターマーケットでは話題になりますが、本人直筆のサインの有無(ボディ内部、ラベル等に書かれたもの)を判断基準とするのはいくつかの事例から考慮しても早計に過ぎると言わざるを得ないでしょう。
ルビオ本人によるギターは、その細部に至るまでの精緻な造作と良材の選択、威容と気品を備えた外観とデザインは彼の出自であるスペインの伝統の深みを十分に感じさせながら、同時に現代的でとてもスタイリッシュなもの。そしてやはり彼の特徴はその音色と響きにあります。異様な密度をもつ単音とそのサスティーン、深みと艶、アイデンティティをしっかりと持った表情の繊細さと豊かさ、全体の透徹としたバランスと迫力など、すべてがクラシカルな表現に相応しく、比類のない素晴らしさ。初期のニューヨーク時代からイギリス時代後期に至るまで作風を少しずつ変えていっており、特にニューヨークからSemley時代のものが人気が高くなっていますが、この時期の繊細な力強さとはまた趣を異にする1970年以降のものは、そのどっしりとした悠揚たる響きゆえに他にはない魅力をもっています。
[楽器情報]
デビッド・ホセ・ルビオ 製作 1971年製 Usedです。ラベルはかなり傷んでおりますが本人サインが確認できます。また表面板内部の高音側にも年式と本人サインがあります。表面板はセラック塗装ですが横裏板は過去にラッカーによる再塗装が施されています。表面板全体に弾きキズ、スクラッチあと、打痕等大小長短のものが経年相応にあり、また演奏時に右ひじの当たる部分は塗装の摩耗と変色が生じています。横裏板は衣服の摩擦あとや裏板の中央部分などに細かな打痕が集中していたりなどしています。ネック裏はきずはほとんどありません。全体に経年相応の使用感はあるものの割れなどの大きな修理履歴はなく、またネック・フレットなどの演奏性に関わる部分も良好な状態を維持しています。
ルビオはそのキャリア初期となる1960年代後半のニューヨーク時代からイギリスに帰国してのちの1970年代にかけての短い期間でも実はかなり大きな作風の変容を見せていくのですが、1971年の本器においてはその過度期ともとれる特性が見て取れます。ジュリアン・ブリームが適切にその響きを「銀鍾のような」と表現したルビオのニューヨーク時代の最良のものは、その言葉の通り濃密さと拡がりと輝き(しかしどこか翳も含んだ)とによって特徴づけられる、ほとんどギターならざる美しさを有
| 商品名 | David Jose Rubio [デビッド・ホセ・ルビオ] クラシックギター |
|---|---|
| 商品ID | 1565192 |
| 楽器カテゴリ | ギター/ベース/弦楽器 > クラシックギター/フラメンコギター > クラシックギター |
| ブランド | David Jose Rubio [デビッド・ホセ・ルビオ] |
| 型番・モデル | クラシックギター |
| 楽器区分 | ビンテージ |
| 年式 | 1971年 |
| 程度 | 3+[EX] : 年代相応で標準的な状態 |
| トップ材 | スプルース(松) |
| サイド&バック材 | 中南米ローズウッド |
| カラー系統 | ナチュラル/木目系 |
| 生産国 | イギリス |
| 弦長 | 650mm |
| ケース | ハードケース |
| 付属品 | クロス |
| 公開日 | 2026/05/01 |
| 更新日 | 2026/05/01 |
| 住所 | 〒110-0004 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F![]() |
|---|---|
| アクセス | 営団地下鉄日比谷線 入谷駅下車。 3番出口(上野方面行きの場合)又は4番出口(三ノ輪方面行きの場合)より徒歩5分。 JR山手線 鶯谷駅下車(南口)より徒歩10分。 近くにコインパーキングあり。 |
| TEL / FAX | TEL:03-3876-7207 / FAX:03-3876-7206 |
| 営業時間 / 定休日 | 営業時間 11:00~19:00 / 定休日 毎週水曜日 |
| ホームページ | http://www.guitarra.jp/ |
| 取扱商品タイプ | 新品, 中古, ビンテージ |
| 取扱商品カテゴリ | アコースティックギター/エレアコ, クラシックギター/フラメンコギター, ギター・ベース・弦楽器用アクセサリ/ケア用品, その他の楽器, CD/DVD/書籍/楽譜/教則本 |
| 対応サービス・設備 |
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| Jギター決済 |
| 店名 | ギターショップ アウラ |
|---|---|
| 所在地 | 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F |
| メールアドレス | info@guitarshop.jp |
| 営業時間 | 営業時間 11:00~19:00 |
| 販売事業者 | |
|---|---|
| 代表者又は責任者 | |
| 所在地 | - 0 |
| 電話番号 | -- |
| 販売価格 | |
| 販売代金以外に必要な手数料等 | |
| 支払方法及び支払時期 | |
| 引渡時期 | |
| 申込み有効期限申込み有効期限 | |
| 保証 | |
| 返品・交換・キャンセル | |
| 販売数量制限その他の特別な条件 |
| 名称 | 株式会社アウラ |
|---|---|
| 許可を受けている公安委員会 | 東京都公安委員会 |
| 許可番号 | 第306619505019号 |

委託販売、買取、下取りのお申し込みは随時受け付けております。
現役の手工製作家によるメンテナンスチェックを実施し、楽器の状態を確認させて頂き正確な査定を致します。
大切な楽器を、「安心」と共に次のユーザーへと引き継ぐことを心掛けています。

確かな技術で、楽器の故障状況を的確に把握し、また、隠れた故障、潜在的な故障を見逃すことなく、適切な修理方法をご提案致します。
深刻な故障でもあきらめる前にまずはご相談下さい。
割れ、はがれ、傷等の破損や故障の補修。音質改善のためのナットとサドルの調整。
弾き心地改良のためのネック反り補正や、弦高、弦幅等を奏者に合わせるフィッティング調整。
更に再塗装、塗り重ね、フレットや糸巻きの調整や交換等の経年劣化に対しての補修、修理まで専門家の知識と技で、あらゆる問題点に関してのご相談、見積もり、リペアまで責任を持って承ります。担当制で木曜・土曜・日曜に各製作家がギターショップアウラに常駐しております。
お困りのことが御座いましたらお気軽に電話でご相談ください。
また、各担当製作家は、スペイン伝統工法に忠実に則り楽器を製作している現役製作家。
使用材からネック幅、弦幅、弦長などディテールを細かく指定出来るオーダーメイドについても製作家と直接ご相談頂けます。
名工から譲り受けた貴重材を使用するプレミアムオーダーメイドも受け付けております。




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