パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe 1975年 660mm スペイン 杉 中南米ローズウッド
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:表板 不明
:横裏板 不明
糸 巻:バンゲント
弦 高:1弦 3.4mm / 6弦 4.2mm
〔製作家情報〕
パウリーノ・ベルナベ1世(1932~2007)スペイン、マドリッドの製作家。自身も演奏を能くし、タレガの高弟ダニエル・フォルテアにギター演奏を師事していたのは有名な話。製作家としてはホセ・ラミレス3世の厚い信頼のもと、同工房にて1950年代から1960年代にかけて職工長を務め、この巨大ブランドの黄金期を支えた最重要人物の一人として、まずはギター製作史にその名を残す存在となりました。その後1969年に独立してからは伝統的な製法に則りながらも独自のメソッドによる個性的なギターを作り続け、1974年にドイツ、ミュンヘンで開催された国際クラフト博覧会で金メダルを受賞。そして往年のギターファンにとってはなんと言っても忘れ難い、ナルシソ・イエペスが愛用することになる有名な10弦ギターを製作することになります。息子のパウリーノ・ベルナベ Jr(1960~)は幼少の頃より父の仕事姿に親しみ、17歳の時には正式に弟子入りし20年以上に及ぶ厳しい修行と共同製作の時期を経て、2007年に1世亡き後はこのブランドを引き継ぎます。その後現在に至る2世の時代は父親のブランドコンセプトを十全に継承しつつ、より時代のニーズに合わせた(コストパフォーマンスとプレイヤビリティの双方において)充実したラインナップを展開し、若手のプロギタリストの使用率も高くなっている。現在マドリッドを代表するブランドの一つとして高い評価を得ています。
〔楽器情報〕
パウリーノ・ベルナベ1世 1975年製作のクラシックモデル Used です。彼がラミレス3世のもとを離れて独立後、最初のマイルストーンとなる1974年のミュンヘン国際クラフト博でのゴールドメダルを受賞した、その翌年の作となります。ラミレス工房とその出身者で形成されるマドリッドスクールにおいて、ベルナベとマヌエル・コントレラスは取り分けのその後のアプローチにおける独自さにおいて特筆されます。それは内部の構造(表面板の力木配置)に顕著なのですが、ベルナベの扇状力木配置とは明らかに異なる「菱形」配置ともいうべき4本のバーで駒板を囲むような構造はその後も自身のモデルに発展した形で継続するほか、盟友関係にあったマリアーノ・テサーノス(MTスタンプのラミレスで有名 1915~1982)の息子マリアーノ・テサーノス・カストロや彼と一時期共同テブランドとしてすぐれた楽器を世に出していテオドロ・ペレスなどとも共有されてゆくことになります。
斬新とは言えども、その構造自体は非常にシンプルなもの。サウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバーを設置し、サウンドホールの周りは同心円状に薄い補強プレートがちょうどロゼッタの範囲を覆うようにして貼られています。そして表面板の下部エリアは、まずホール下側のハーモニックバーの中央部分を起点にして両横板下部ふくらみ部分とを繋ぐように1本ずつバーが設置されており、また同じ箇所を起点としてちょうど表面板のセンターをなぞるようにして1本の力木がボトム部に設置されているエンドブロックとを繋ぐようにして設置されています。そしてボトム部分にもエンドブロックの両端を起点にして両横板のふくらみ部分とを繋ぐように1本ずつのバーが設置されています。駒板位置にはその面積よりも若干広めの範囲に薄い補強板が貼られているという全体の構造。それぞれの部分のサイズはハーモニックバーが3本とも1cm幅×高さ2cm、その他のバーは1cm幅×高さ1cm(ホール中央から高音側横板を繋ぐバーだけは1cm幅×高さ1.8cm)。レゾナンスはG#~Aの間に設定されています。
特徴的なのは表面板下部エリアで、駒板を中心に4本のバーが菱形状にこれを囲むように配置されており、更にその中央を横断するように1本の力木(というよりこれもバーの応用と見ることもできると思います)が設置されているという、つまりスペインの伝統的な扇状力木(5~7本の細い力木を扇状に配置する)設計とは大きく異なるアイディアをベルナベはここで創出しています。これはある意味バーのみで形成された、トーレス以前の19世紀ギターのスタイルに立ちもどり、それを現代の音響にアダプトさせてしまうという、ベルナベの大胆さをここに見ることもできます。
後の彼のギターにも通底する、全体に非常な力強さを付与したうえで、低音から高音まで音圧を統一することによって自然に高音が前景化するような音響設計で、これはある意味ラミレス的なものを発展させたとも言えます。特に1990年代から彼の晩年までの作に聴かれる乾いた、どこかストイックでさえある響きとは異なり、本器においては表情に親密さがあり、艶ややかでコクがたっぷりとある音像が魅力的。硬めの音ですが角が取れており、箱を叩くようにして発音されるパーカッシブな感触もすでに特徴として備わっています。たっぷりとした奥行きがありながらその拡がり方もクリアで濁りがなく、発音の反応と身振りにもシャープさがあります。音像は力強く密度のある点のように発音され、曲における旋律はその点としての音がきれいな粒が連なるようにして形成されてゆき、これもなかなか魅力的。初期ベルナベのポテンシャルの高さが十全に具現化した一本です。
表面板は過去にポリウレタンでの再塗装が施されており、その際に細かなキズや打痕等もタッチアップされていますので現状ではキズは少ない状態です。その他のエリアも軽微なキズや塗装の擦れのみできれいな状態です。ボディ部分に割れなどの修理履歴はありませんが、ネックヒール部に一箇所割れの接着修理歴があります、現状で継続使用に問題はありません。ネックはやや順反りですが標準設定の範囲内、フレットは正常値を維持しています。ネック形状は薄くフラットなDシェイプでコンパクトなグリップ感。弦高値は3.2/4.1mm(1弦/6弦 12フレット、サドル余剰0.5mm)。糸巻は出荷時のままオランダのブランドVangent製を装着しており、現状で機能的に良好です。
| 商品名 | Paulino Bernabe [パウリーノ・ベルナベ] クラシックギター |
|---|---|
| 商品ID | 1589566 |
| 楽器カテゴリ | ギター/ベース/弦楽器 > クラシックギター/フラメンコギター > クラシックギター |
| ブランド | Paulino Bernabe [パウリーノ・ベルナベ] |
| 型番・モデル | クラシックギター |
| 楽器区分 | ビンテージ |
| 年式 | 1975年 |
| 程度 | 3+[EX] : 年代相応で標準的な状態 |
| トップ材 | シダー(杉) |
| サイド&バック材 | 中南米ローズウッド |
| カラー系統 | ナチュラル/木目系 |
| 生産国 | スペイン |
| 弦長 | 660mm |
| ケース | ハードケース |
| 付属品 | クロス |
| 公開日 | 2026/08/16 |
| 更新日 | 2026/08/16 |
| 住所 | 〒110-0004 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F![]() |
|---|---|
| アクセス | 営団地下鉄日比谷線 入谷駅下車。 3番出口(上野方面行きの場合)又は4番出口(三ノ輪方面行きの場合)より徒歩5分。 JR山手線 鶯谷駅下車(南口)より徒歩10分。 近くにコインパーキングあり。 |
| TEL / FAX | TEL:03-3876-7207 / FAX:03-3876-7206 |
| 営業時間 / 定休日 | 営業時間 11:00~19:00 / 定休日 毎週水曜日 |
| ホームページ | http://www.guitarra.jp/ |
| 取扱商品タイプ | 新品, 中古, ビンテージ |
| 取扱商品カテゴリ | アコースティックギター/エレアコ, クラシックギター/フラメンコギター, ギター・ベース・弦楽器用アクセサリ/ケア用品, その他の楽器, CD/DVD/書籍/楽譜/教則本 |
| 対応サービス・設備 |
|
| Jギター決済 |
| 店名 | ギターショップ アウラ |
|---|---|
| 所在地 | 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F |
| メールアドレス | info@guitarshop.jp |
| 営業時間 | 営業時間 11:00~19:00 |
| 販売事業者 | |
|---|---|
| 代表者又は責任者 | |
| 所在地 | - 0 |
| 電話番号 | -- |
| 販売価格 | |
| 販売代金以外に必要な手数料等 | |
| 支払方法及び支払時期 | |
| 引渡時期 | |
| 申込み有効期限申込み有効期限 | |
| 保証 | |
| 返品・交換・キャンセル | |
| 販売数量制限その他の特別な条件 |
| 名称 | 株式会社アウラ |
|---|---|
| 許可を受けている公安委員会 | 東京都公安委員会 |
| 許可番号 | 第306619505019号 |

委託販売、買取、下取りのお申し込みは随時受け付けております。
現役の手工製作家によるメンテナンスチェックを実施し、楽器の状態を確認させて頂き正確な査定を致します。
大切な楽器を、「安心」と共に次のユーザーへと引き継ぐことを心掛けています。

確かな技術で、楽器の故障状況を的確に把握し、また、隠れた故障、潜在的な故障を見逃すことなく、適切な修理方法をご提案致します。
深刻な故障でもあきらめる前にまずはご相談下さい。
割れ、はがれ、傷等の破損や故障の補修。音質改善のためのナットとサドルの調整。
弾き心地改良のためのネック反り補正や、弦高、弦幅等を奏者に合わせるフィッティング調整。
更に再塗装、塗り重ね、フレットや糸巻きの調整や交換等の経年劣化に対しての補修、修理まで専門家の知識と技で、あらゆる問題点に関してのご相談、見積もり、リペアまで責任を持って承ります。担当制で木曜・土曜・日曜に各製作家がギターショップアウラに常駐しております。
お困りのことが御座いましたらお気軽に電話でご相談ください。
また、各担当製作家は、スペイン伝統工法に忠実に則り楽器を製作している現役製作家。
使用材からネック幅、弦幅、弦長などディテールを細かく指定出来るオーダーメイドについても製作家と直接ご相談頂けます。
名工から譲り受けた貴重材を使用するプレミアムオーダーメイドも受け付けております。




東京都内に、上野入谷・秋葉原・学芸大学・池袋の5教室を展開している「アウラ音楽院」。クラシックギター、フラメンコギターのみならず、ウクレレ、エレキギター、マンドリン、ポルトガルギターなど・・それぞれの講師達が得意とする分野の歴史と伝統の中で培われた技術を、自然と身に付けて行く事が出来ます。ギター初心者からプロ志望の方まで、課題や目的が違うひとりひとりとじっくり向き合い、講師と一緒に夢の実現に向けて上達を目指せる教室です。
コンサート活動やCD発売など活躍中の現役のプロミュージシャンや、指導経験豊富なプロ講師が多数講師として在籍。ギター専門店アウラとして、自信を持っておすすめできる講師陣で皆様をお迎えしています。
また、小さなお子様でも続けやすいキッズコース、お友達や家族とのペアレッスンなど多様なご要望に対応しており、「長く続けやすい」と皆様にご支持いただいております。
