マヌエル・ベラスケス Manuel Velazquez 1966年 660mm アメリカ 松 インディアンローズウッド
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 ラッカー
:横裏板 ラッカー
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 3.6mm / 6弦 4.2mm
[製作家情報]
マヌエル・ベラスケス Manuel Velazquez(1917~2014)。
1917年プエルトリコ生まれ。母方の祖父母はスペイン人で、名工サントス・エルナンデスの縁戚にあたります。農業に従事する家系に生まれながらも彼は家具職人として修業を始め、同時にギターも製作するようになります。16歳で最初のギターを製作し、その頃に製作したギターの完成度の高さに感銘を受けた地元のある音楽家からニューヨーク行きを勧められ、1941年移住。第二次大戦の時期には造船所で木工に携わります。地道に製作を続けていた彼のギターは1940年代後半から地元の名演奏家たちに愛用されるようになり、その後はアンドレス・セゴビアが彼のギターを称賛するなど、瞬く間に名声を獲得してゆきます。1962年にプエルトリコに戻りそこで工房を設立、この時期は政府からの援助も受けてかなり広範で多産な時期を迎えます。1982年には再びアメリカに戻りヴァージニア州、テキサス州などで9年間過ごした後、フロリダに移り製作を続けます。この頃から息子のアルフレッドも製作に参加するようになり、2014年にマヌエルが亡くなった後は彼が工房を引き継いでいます。
もともとマヌエルの製作美学の根底にはトーレス、ハウザー、サントスらのトラディショナルなものへの憧憬があり、特にハウザーの影響が濃くあらわれた1950年代から60年代のものは高い評価を得ています。1970年代から1980年代までの楽器はユーザーの需要もありボディが大型化し、ちょうど人気の絶頂にあったラミレス的な要素を感じさせる力強く豊かな音量を備えたギターになっています。その後再びハウザースタイルを基調とした伝統的スタイルへと回帰したあと、1990年代後半からスペインのマドリッドスタイルを思わせる設計に塗装もラッカーからオイルフィニッシュへと変わり、音色も木質の素朴さと柔らかなものになっていきます。2014年にその生涯を閉じるまでアメリカ最大の巨匠と崇敬され、現在も特にハウザー的音響を指向していた時期の作は評価が揺るぐことがなく、ヴィンテージマーケットでの人気アイテムとなっています。
[楽器情報]
マヌエル・ベラスケス 1966年製作 Used です。1960年代のベラスケスの素晴らしさが体感できる1本。この時期はブランドの特にクオリティの高さと出荷数の多さという点非常な充実期にあたり、おそらくニューヨークと故郷プエルトリコの二つの拠点を有し、公的機関からの援助を受けるなどしてまさに順風満帆であったのでしょう。このあとの1970年代に入っていくと彼のギターはよりアメリカ市場向けの仕様に変更してゆくことになりますが、ここでは彼の製作美学がもっとも高次のレベルにおいて達成されていたとされるヘルマン・ハウザー的音響と構造のベラスケス的再解釈を見ることができます。
ドイツの名工ヘルマン・ハウザー1世のいわゆる「セゴビア」モデルもまたトーレス=サントス・エルナンデスに代表されるスペイン性のドイツ的再解釈であったのですが、そのサントスの縁戚にあたるベラスケスが自身のフラッグシップモデルにハウザーを参照するこの流れは非常に興味深いものがあります。それは互いに離れた時代のことではなく、ハウザー1世が存命中の1940年代から、彼の息子ハウザー2世が父の跡を継いで1950年代~1960年代にその旺盛な製作活動をいよいよ展開し、ドイツ性さらに強めいくのとベラスケスの製作キャリアは全く時を同じくしていることからも、彼のそのアプローチには深い哲学的な覚悟があったとみても差支えないでしょう。
本器の表面板力木配置は、サウンドホール上側(ネック側)に1本のハーモニックバーとそれと並行して細く低い1本の補強板が設置されており、この2本の間のちょうどサウンドホールの幅に合わせて1枚の薄い補強プレートが貼られています。そしてホール下側(ブリッジ側)にも1本のハーモニックバーを設置、2本のハーモニックバーの間のホール両側は各一枚の角型の薄い補強プレートが貼られています。表面板下部エリアは左右対称7本の扇状力木、これらの下端をボトム部で受け止めるようにV字型に配置された2本のクロージングバーという設計。これは厳密にはヘルマン・ハウザーの「セゴビア」モデルとは若干異なり、特に駒板の位置にほぼ同じ面積の補強プレートが貼られておらず、そのためむしろ力木配置的にはトーレスに近いものとなっています。レゾナンスはF#に設定されています。
まるで鍵盤楽器のように低音から高音までの整った粒の線的な統一感があり、同時に十分な彫塑性により和声における立体的な空間性にも不足ありません。撥弦の瞬間に洗練された音像が現れるのですが、まるでタッチと発音とが無媒介的に繋がり精製されたような音で、楽音としての濃密な実在性があります。これらの性質はそのままハウザーギターの説明文として当てはめてもよいものですが、ベラスケスの場合、その発音の粘りも音の力強さもどこか柔和さがあり、たっぷりとロマンティックで、さらにインディアンローズウッド仕様の本作においてはどこか人間的な親密さも感じさせるところが特徴となっています。演奏性においてもタッチと同化するかのようなすぐれたリニアニティ、弦の張りは中庸で左手も押さえやすいので両手ともにストレスなく弾ける感覚があります。
割れ等の大きな修理履歴はありません。表面板は細かく浅いキズや打痕等ありますが経年考慮すると軽微なものと言えます、横裏板とネック裏も同様で経年のわりにきれいな状態と言えると思います。ネック、フレットなど演奏性に関わる部分も良好です。ネック形状は薄いDシェイプで角の取れた形状をしています。弦高値は3.6/4.2mm(1弦/6弦 12フレット、サドル余剰は1.5~2.5mm)で特に高音側は数値的には高い設定になっていますが、ネックの差し込み角度その他の設定が良く、弾き難さを感じさせません。糸巻はスローン製を装着しておりこちらも現状で機能的な問題はありません。重量は1.49㎏。
| 商品名 | Manuel Velazquez [マヌエル・ベラスケス] クラシックギター |
|---|---|
| 商品ID | 1589609 |
| 楽器カテゴリ | ギター/ベース/弦楽器 > クラシックギター/フラメンコギター > クラシックギター |
| ブランド | Manuel Velazquez [マヌエル・ベラスケス] |
| 型番・モデル | クラシックギター |
| 楽器区分 | ビンテージ |
| 年式 | 1966年 |
| 程度 | 3+[EX] : 年代相応で標準的な状態 |
| トップ材 | スプルース(松) |
| サイド&バック材 | ローズウッド |
| カラー系統 | ナチュラル/木目系 |
| 生産国 | アメリカ |
| 弦長 | 660mm |
| ケース | ハードケース |
| 付属品 | クロス |
| 公開日 | 2026/09/17 |
| 更新日 | 2026/09/17 |
| 住所 | 〒110-0004 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F![]() |
|---|---|
| アクセス | 営団地下鉄日比谷線 入谷駅下車。 3番出口(上野方面行きの場合)又は4番出口(三ノ輪方面行きの場合)より徒歩5分。 JR山手線 鶯谷駅下車(南口)より徒歩10分。 近くにコインパーキングあり。 |
| TEL / FAX | TEL:03-3876-7207 / FAX:03-3876-7206 |
| 営業時間 / 定休日 | 営業時間 11:00~19:00 / 定休日 毎週水曜日 |
| ホームページ | http://www.guitarra.jp/ |
| 取扱商品タイプ | 新品, 中古, ビンテージ |
| 取扱商品カテゴリ | アコースティックギター/エレアコ, クラシックギター/フラメンコギター, ギター・ベース・弦楽器用アクセサリ/ケア用品, その他の楽器, CD/DVD/書籍/楽譜/教則本 |
| 対応サービス・設備 |
|
| Jギター決済 |
| 店名 | ギターショップ アウラ |
|---|---|
| 所在地 | 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F |
| メールアドレス | info@guitarshop.jp |
| 営業時間 | 営業時間 11:00~19:00 |
| 販売事業者 | |
|---|---|
| 代表者又は責任者 | |
| 所在地 | - 0 |
| 電話番号 | -- |
| 販売価格 | |
| 販売代金以外に必要な手数料等 | |
| 支払方法及び支払時期 | |
| 引渡時期 | |
| 申込み有効期限申込み有効期限 | |
| 保証 | |
| 返品・交換・キャンセル | |
| 販売数量制限その他の特別な条件 |
| 名称 | 株式会社アウラ |
|---|---|
| 許可を受けている公安委員会 | 東京都公安委員会 |
| 許可番号 | 第306619505019号 |

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現役の手工製作家によるメンテナンスチェックを実施し、楽器の状態を確認させて頂き正確な査定を致します。
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深刻な故障でもあきらめる前にまずはご相談下さい。
割れ、はがれ、傷等の破損や故障の補修。音質改善のためのナットとサドルの調整。
弾き心地改良のためのネック反り補正や、弦高、弦幅等を奏者に合わせるフィッティング調整。
更に再塗装、塗り重ね、フレットや糸巻きの調整や交換等の経年劣化に対しての補修、修理まで専門家の知識と技で、あらゆる問題点に関してのご相談、見積もり、リペアまで責任を持って承ります。担当制で木曜・土曜・日曜に各製作家がギターショップアウラに常駐しております。
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