エンリコ・ボッテーリ Enrico Bottelli No.261 2017年 650mm 松 中南米ローズウッド
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
:横裏板 セラック
糸 巻:ロジャース
弦 高:1弦 2.9mm / 6弦 3.9mm
[製作家情報]
エンリコ・ボッテーリ Enrico Bottelli 1961年 イタリア、ミラノに生まれる。若い頃アコースティックギターの演奏を能くした彼はギターそのものへの興味を深めてゆき、1981年に地元ミラノのほど近いところにある製作家Carlo Raspagni(1925~1999)の製作学校に入学してギター製作の基礎を学んだあと、翌年にはアメリカ、カリフォルニア州バークレーで有名なアコースティックギター製作家 Ervin Somogyi(1944~)の集中講義を受講、さらに1988年にはカーシャ理論の実践者として知られるギター製作家 Richard Schneiderのもとで学ぶなどしています(※カーシャ理論は物理化学者マイケル・カーシャ博士がクラシックギターの音響改善を目的として提唱した楽器構造論で、シュナイダーは30年以上にわたり博士との共同作業によってその理論を実践した製作家として知られています。この理論による構造はかなり革新的なものですが現在でもクラシック、アコースティック両方のブランドでこれを基にしたギターが作られており、その内容のアクチュアリティを維持しているといえます)。注目すべきはこれらのイノヴェイティブな製作家達の理論と工法を実地に学んだ後(あるいは同時に)彼は伝統的なクラシックギターへ興味を深めてゆきます。その決定的なきっかけとなったのはスペインの製作家ホセ・ルイス・ロマニリョス(1932~2022)との出会いで、1994年と1995年にスペイン、コルドバで開催された製作コースに参加、そこでこの稀代の名工の情熱に触れた彼はスペイン伝統のクラシックギターの研究と製作に集中することを決意します。1999年にヘルマン・ハウザー1世作の1952年製セゴビアモデルのレストアをする機会を得て、またイタリアの名手ステファノ・グロンドーナの影響でヴィンテージギターにも研究の視野を拡げていった彼は、まさしくロマニリョスがそうであったようにアントニオ・デ・トーレス(音楽的表現力)とヘルマン・ハウザー(楽器としての究極のバランス)のギターを自身の製作哲学の基礎として認識するようになります。
彼のギターはトーレス/ハウザーの伝統に深い敬意を払いながら彼自身の音響嗜好と哲学をミックスさせたもので、またやはりアコースティックギターのルシア-達から学んだ極めて審美的な感性から生まれる意匠(木材の選定からロゼッタデザインまで)はとても美しく個性的なものとなっており、現在のクラシックギター製作のカテゴリーでは一頭地を抜くものとして高い評価を得ています。ボディは軽めに作られ(特に表面板の軽さと十分な硬度に彼は注意を払っています)、音のしなやかで速いレスポンスが獲得されています。またその響きは常に温かくふくよかで、しかし同時に強靭な芯を持ち、低音から中低音そして高音へのバランスも見事にコントロールされています。音色は実に深い表現性を備え、スペインギターの伝統に対するリスペクトを感じさせるとともに、彼自身が言及するようにモダンギターにおける音量重視の偏重への実践的なアンチテーゼともなっています。
表面板は松材のみの仕様で、現在Concert、Special、Hauser1952、Torres などのほか、彼が自身の審美センスを盛り込んだArt Guitar などのモデルを展開しています。近年ベテランから若手まで多くの才能ある製作家が活躍し、このカテゴリーでの興隆がめざましいイタリアにおいて最も注目を集めるルシア-の一人。
[楽器情報]
エンリコ・ボッテーリ製作 2017年 Concert model #261 の入荷です。トーレス/ハウザーのスタイルを踏襲しながら、彼のイタリア的なおおらかな気風と厳しさの中にアップデートさせたようなギターで、音響バランス、表現力、機能性全ての面で極めて高度に完成されたモデルとなています。「楽器は美しく、眼を惹く物で開ければならない」という彼のこだわりが最大限に現れたのは何といってもそのロゼッタデザインですが、それ以外にもまさに厳選された最高級の木材、繊細極まりないセラックでの美しい塗装など、外観的な個性と高級感もこのブランドの大きな魅力でしょう。
表面板力木配置は、サウンドホール上側(ネック側)に長短一本ずつのハーモニックバーとネック幅のエリアに貼られたやや厚めの補強プレート、ホール下側(ブリッジ側)にも1本のハーモニックバーを設置し、サウンドホール周りには同心円状にやはりやや厚めの補強プレt-トがロゼッタのエリアをカバーするように貼られています。そして下部エリアは左右対称7本の扇状力木とそれらの下端をボトム部で受け止めるようにV字型に配置された2本のクロージングバー、駒板の位置には薄い補強プレートが貼られているという全体の配置。力木のサイズなど細部の造作や設定は異なりますが、ヘルマン・ハウザー1世のセゴビアモデルを踏襲しているといえます。ただし表面板は製作家自身が語るように、ハウザーよりも板の厚みとそれによる強度は抑えられ、やや薄くしなやかで、しかししっかりした硬度を保っている材を選定することで、音に適度な丸みを与え、同時に撥弦のストレスを軽減する効果を狙っています。レゾナンスはF♯~Gに設定されています。
心地よい粘りをもった悠揚たる低音から非常に鋭くしかしどこか繊細な身振りを内包しているような凛とした高音へと至る、極めてバランスフルな音響設計が構築されています。分離の良いきりっとした音像で、常に温かくおおらかな響きはイタリア的ともいえますが、同国の他のブランドにはない「強さ」があり、表情の微妙な変化、音量的ダイナミズム、発音と終始の素早い身振りなどは(いわゆるダブルトップなどのモダンギター的なものとは全く異なる意味で)とても現代的なもの。奏でられた旋律は有機的な線を形成し、対位法的旋律においてもその各音の明確さが際立つようなクリアネスが心地よい。
良好な状態を維持しており、表面板ブリッジ下に弦交換時の細かなキズ、指板両脇からサウンドホール周辺にかけてに軽微なスクラッチや弾きキズがありますがいずれも目を近づけてそれと分るレベルのもの、裏板は胸の当たる部分にほんの僅かに衣服等による摩擦あと、その他ネック裏の高音側に爪の当たったあとなどがありますが、やはり軽微なもので外観を損ねるものではありません。割れや改造、再塗装などの大きな修理履歴はなく、セラック塗装仕上げの楽器中古としては美品といえる状態となっています。ネックはほんの僅かに順反りですが標準設定の範囲内、フレットも適正値を維持しています。ネック形状はやや薄めでラウンド感のあるDシェイプ、弦高値は2.9/3.9㎜(1弦/6弦 12フレット)、サドルには2.5mm程の余剰がありますのでお好みに応じてさらに低くする事が可能です。糸巻はRodgers製のハウザータイプを装着しておりこちらも現状で機能的に良好です。ボディ重量は1.60kg。
| 商品名 | Enrico Bottelli [エンリコ・ボッテーリ] No.261 |
|---|---|
| 商品ID | 1632267 |
| 楽器カテゴリ | ギター/ベース/弦楽器 > クラシックギター/フラメンコギター > クラシックギター |
| ブランド | Enrico Bottelli [エンリコ・ボッテーリ] |
| 型番・モデル | No.261 |
| 楽器区分 | 中古 |
| 年式 | 2017年 |
| 程度 | 3+[EX] : 年代相応で標準的な状態 |
| カラー系統 | ナチュラル/木目系 |
| 生産国 | イタリア |
| 弦長 | 650mm |
| ケース | ハードケース |
| 付属品 | クロス |
| 公開日 | 2026/09/17 |
| 更新日 | 2026/09/17 |
| 住所 | 〒110-0004 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F![]() |
|---|---|
| アクセス | 営団地下鉄日比谷線 入谷駅下車。 3番出口(上野方面行きの場合)又は4番出口(三ノ輪方面行きの場合)より徒歩5分。 JR山手線 鶯谷駅下車(南口)より徒歩10分。 近くにコインパーキングあり。 |
| TEL / FAX | TEL:03-3876-7207 / FAX:03-3876-7206 |
| 営業時間 / 定休日 | 営業時間 11:00~19:00 / 定休日 毎週水曜日 |
| ホームページ | http://www.guitarra.jp/ |
| 取扱商品タイプ | 新品, 中古, ビンテージ |
| 取扱商品カテゴリ | アコースティックギター/エレアコ, クラシックギター/フラメンコギター, ギター・ベース・弦楽器用アクセサリ/ケア用品, その他の楽器, CD/DVD/書籍/楽譜/教則本 |
| 対応サービス・設備 |
|
| Jギター決済 |
| 店名 | ギターショップ アウラ |
|---|---|
| 所在地 | 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F |
| メールアドレス | info@guitarshop.jp |
| 営業時間 | 営業時間 11:00~19:00 |
| 販売事業者 | |
|---|---|
| 代表者又は責任者 | |
| 所在地 | - 0 |
| 電話番号 | -- |
| 販売価格 | |
| 販売代金以外に必要な手数料等 | |
| 支払方法及び支払時期 | |
| 引渡時期 | |
| 申込み有効期限申込み有効期限 | |
| 保証 | |
| 返品・交換・キャンセル | |
| 販売数量制限その他の特別な条件 |
| 名称 | 株式会社アウラ |
|---|---|
| 許可を受けている公安委員会 | 東京都公安委員会 |
| 許可番号 | 第306619505019号 |

委託販売、買取、下取りのお申し込みは随時受け付けております。
現役の手工製作家によるメンテナンスチェックを実施し、楽器の状態を確認させて頂き正確な査定を致します。
大切な楽器を、「安心」と共に次のユーザーへと引き継ぐことを心掛けています。

確かな技術で、楽器の故障状況を的確に把握し、また、隠れた故障、潜在的な故障を見逃すことなく、適切な修理方法をご提案致します。
深刻な故障でもあきらめる前にまずはご相談下さい。
割れ、はがれ、傷等の破損や故障の補修。音質改善のためのナットとサドルの調整。
弾き心地改良のためのネック反り補正や、弦高、弦幅等を奏者に合わせるフィッティング調整。
更に再塗装、塗り重ね、フレットや糸巻きの調整や交換等の経年劣化に対しての補修、修理まで専門家の知識と技で、あらゆる問題点に関してのご相談、見積もり、リペアまで責任を持って承ります。担当制で木曜・土曜・日曜に各製作家がギターショップアウラに常駐しております。
お困りのことが御座いましたらお気軽に電話でご相談ください。
また、各担当製作家は、スペイン伝統工法に忠実に則り楽器を製作している現役製作家。
使用材からネック幅、弦幅、弦長などディテールを細かく指定出来るオーダーメイドについても製作家と直接ご相談頂けます。
名工から譲り受けた貴重材を使用するプレミアムオーダーメイドも受け付けております。




東京都内に、上野入谷・秋葉原・学芸大学・池袋の5教室を展開している「アウラ音楽院」。クラシックギター、フラメンコギターのみならず、ウクレレ、エレキギター、マンドリン、ポルトガルギターなど・・それぞれの講師達が得意とする分野の歴史と伝統の中で培われた技術を、自然と身に付けて行く事が出来ます。ギター初心者からプロ志望の方まで、課題や目的が違うひとりひとりとじっくり向き合い、講師と一緒に夢の実現に向けて上達を目指せる教室です。
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