ソブリーノス・デ・ドミンゴ・エステソ Sobrinos de Domingo Esteso 1973年 667mm
1人がブックマークしています
ブックマークする 値下げ通知に登録ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:ラッカー
糸 巻:木ペグ
弦 高:1弦 2.6mm /6弦 3.0mm
〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。
1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。
1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。
そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。
グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。
コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。
[楽器情報]
コンデ・エルマノス グラヴィーナ工房 1973年製 フラメンコブランカ(白)「ソブリ―ノス・デ・ドミンゴ・エステソ」ラベルの一本が入荷致しました。かなりハードに弾き込まれてきたことをうかがわせ、表面板、横板、裏板ともに割れ補修履歴多数あり、特に横板はネックヒール部から両肩全体にかけて、低音側くびれ部分、そしてボトム部とそれぞれかなりの広範囲で複数の割れが生じた形跡があります。これらはすべて内側よりしっかりとパッチ当て補修が施されており、現状で継続しての使用には問題はありません。また全体はおそらく再塗装が施されておりますが、現状でも弾き傷や打痕等がかなり見られるほか塗装全体に細かなウェザーチェック(塗装のひび割れ)が生じています。ネックは真っ直ぐの状態でフレットも現状適正値を維持しています。糸巻はもともとはおそらくスペインのブランドFusteroが装着されていたものと思われますが、取り外した後に糸倉を埋め木して新たに木ペグ(ギア式ではなくフリクションタイプ)が装着されています。
表面板力木構造はサウンドホール上側(ネック側)に1本のハーモニックバーと1枚の補強板、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、くびれ部より下は左右対称7本の扇状力木とこれらの先端をボトム付近で受け止めるようにV字型に配置された2本のクロージングバー。レゾナンスはFの少し下に設定されています。
もともと楽器自体が持っているポテンシャルと木ペグ仕様にしたこととの相乗効果からか、発音の速さと音圧の高さがきわだっています。音自体にはどこか柔らかな感触がありますが、各音の分離がよく、非常なドライブ感が魅力の一本。ネックは薄めのDシェイプでコンパクトなグリップ感。重量は1.23㎏。
商品名 | Sobrinos de Domingo Esteso[ソブリーノス・デ・ドミンゴ・エステソ] Flamenco Blanca |
---|---|
商品ID | 1315589 |
楽器カテゴリ | ギター/ベース/弦楽器 > クラシックギター/フラメンコギター > フラメンコギター |
ブランド | Sobrinos de Domingo Esteso[ソブリーノス・デ・ドミンゴ・エステソ] |
型番・モデル | Flamenco Blanca |
楽器区分 | ビンテージ |
年式 | 1973年 |
程度 | 2+[VG+] : 状態は少し劣るが演奏性は良い |
トップ材 | スプルース(松) |
サイド&バック材 | シープレス |
カラー系統 | ナチュラル/木目系 |
生産国 | スペイン |
弦長 | 667mm |
ケース | 軽量ケース |
付属品 | クロス |
公開日 | 2024/10/01 |
更新日 | 2025/06/21 |
住所 | 〒110-0004 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F![]() |
---|---|
アクセス | 営団地下鉄日比谷線 入谷駅下車。 3番出口(上野方面行きの場合)又は4番出口(三ノ輪方面行きの場合)より徒歩5分。 JR山手線 鶯谷駅下車(南口)より徒歩10分。 近くにコインパーキングあり。 |
TEL / FAX | TEL:03-3876-7207 / FAX:03-3876-7206 |
営業時間 / 定休日 | 営業時間 11:00~19:00 / 定休日 毎週水曜日 |
ホームページ | http://www.guitarra.jp/ |
取扱商品タイプ | 新品, 中古, ビンテージ |
取扱商品カテゴリ | アコースティックギター/エレアコ, クラシックギター/フラメンコギター, ギター・ベース・弦楽器用アクセサリ/ケア用品, その他の楽器, CD/DVD/書籍/楽譜/教則本 |
対応サービス・設備 |
|
Jギター決済 |
店名 | ギターショップ アウラ |
---|---|
所在地 | 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F |
メールアドレス | info@guitarshop.jp |
営業時間 | 営業時間 11:00~19:00 |
販売事業者 | |
---|---|
代表者又は責任者 | |
所在地 | - 0 |
電話番号 | -- |
販売価格 | |
販売代金以外に必要な手数料等 | |
支払方法及び支払時期 | |
引渡時期 | |
申込み有効期限申込み有効期限 | |
保証 | |
返品・交換・キャンセル | |
販売数量制限その他の特別な条件 |
名称 | 株式会社アウラ |
---|---|
許可を受けている公安委員会 | 東京都公安委員会 |
許可番号 | 第306619505019号 |
委託販売、買取、下取りのお申し込みは随時受け付けております。
現役の手工製作家によるメンテナンスチェックを実施し、楽器の状態を確認させて頂き正確な査定を致します。
大切な楽器を、「安心」と共に次のユーザーへと引き継ぐことを心掛けています。
これまでの28年の経験の蓄積と確かな技術で、楽器の故障状況を的確に把握し、また、隠れた故障、潜在的な故障を見逃すことなく、適切な修理方法をご提案致します。
深刻な故障でもあきらめる前にまずはご相談下さい。
割れ、はがれ、傷等の破損や故障の補修。音質改善のためのナットとサドルの調整。
弾き心地改良のためのネック反り補正や、弦高、弦幅等を奏者に合わせるフィッティング調整。
更に再塗装、塗り重ね、フレットや糸巻きの調整や交換等の経年劣化に対しての補修、修理まで専門家の知識と技で、あらゆる問題点に関してのご相談、見積もり、リペアまで責任を持って承ります。担当制で木曜・土曜・日曜に各製作家がギターショップアウラに常駐しております。
お困りのことが御座いましたらお気軽に電話でご相談ください。
また、各担当製作家は、スペイン伝統工法に忠実に則り楽器を製作している現役製作家。
使用材からネック幅、弦幅、弦長などディテールを細かく指定出来るオーダーメイドについても製作家と直接ご相談頂けます。
名工から譲り受けた貴重材を使用するプレミアムオーダーメイドも受け付けております。
月謝制で1年目のスタート割引もあり。
東京都内に、上野入谷・秋葉原・渋谷・学芸大学・池袋の5教室を展開している「アウラ音楽院」。クラシックギター、フラメンコギターのみならず、ウクレレ、エレキギター、マンドリン、ポルトガルギターなど・・それぞれの講師達が得意とする分野の歴史と伝統の中で培われた技術を、自然と身に付けて行く事が出来ます。ギター初心者からプロ志望の方まで、課題や目的が違うひとりひとりとじっくり向き合い、講師と一緒に夢の実現に向けて上達を目指せる教室です。
コンサート活動やCD発売など活躍中の現役のプロミュージシャンや、指導経験豊富なプロ講師が多数講師として在籍。ギター専門店アウラとして、自信を持っておすすめできる講師陣で皆様をお迎えしています。
また、小さなお子様でも続けやすいキッズコース、お友達や家族とのペアレッスンなど多様なご要望に対応しており、「長く続けやすい」と皆様にご支持いただいております。