商品説明
Fender社において最も歴史が長く、ソリッド・エレキギターの原点であり、今も昔も不変の人気を誇り、世界的な大物ギタリスト達の愛用に始まり、多くのアーティスト達に愛用され続ける王道のエレキギターモデル”Telecaster”。そのテレキャスターモデルの中でも多くのトップアーティスト達の愛用もあり極めて高い人気を誇る1950年代初期ブラックガード。そのブラックガード・テレキャスターを知り尽くしたとして「THE BLACKGUARD BOOK」の著者としても世界的に有名なNacho Banos氏。そんな彼が莫大なデータと経験を基に世に生み出したヴィンテージのパーフェクトクローンブランドがNacho Guitarsになります。マスモデルとしてのラインナップを設けずに、その一本一本がワンオフオーダーにて製作されることもあり、年間での製作本数は極めて少なく、日本国内での流通は殆どありませんでした。近年、大手楽器店がそのクオリティの高さとサウンドの素晴らしさに目を付け国内流通が始まりましたが、新品価格は150万円と本家を凌ぐ程に高額ながら、オリジナルヴィンテージと比較しても遜色の無いその内容に、爆発的な人気を誇っております。
今回ご紹介させて頂くのは、#0102と最初期に製作された50年代初期ブラックガードにフロントハムを搭載したキース・リチャーズの愛機”ミカウバー”を彷彿させる一本。まさにパーフェクトクローンと呼ぶに相応しい、細部の細部にまで拘り尽くしたディテール、スペック、そして驚愕のサウンド。更には前所有者様がコレクション重視にて大切にされてきた為、新品時と大きく変わらない極上ニアミントコンディションをキープした一本になります。
まずそのスペックですが、そのモデル名も【early 50s style Spanish solid-body guitar “Blackguard”】とある様に、Fenderの歴史、ヴィンテージギターに対しての高いリスペクトが感じられます。ボディにはセンター2Pのアッシュ材が採用されておりますが、アッシュならではの美しい杢目、そしてスペックシートにも”Very Lightweight”の記載がある通り厳選された非常に軽量な材にて、総重量は約3.05kgと近年のアッシュ材とは思えない極上材となっております。フィニッシュカラーは、オリジナルを忠実に再現したニトロセルロースラッカーのエイジド・バタースコッチ・ブロンドカラーを採用。本家でありがちな焼け過ぎた色合いではなく、本当にリアルなカラーリングとなっております。続いてネックには1Pのメイプル材が採用されますが、ここまで再現するかと思わせる様な、ヴィンテージのネックに酷似した追い柾目の木取り、バーズアイとフレイムが混在する滲み出るような渋いフィギュアド、硬質材の証でもあるフレックラインも確認出来ます。ネックのフィニッシュもリアルなティント塗装が施されております。そしてボディ&ネック、パーツにまで施されたエイジド加工ですが、ボディ側とネック側の異なるウェザーチェッキングに始まり、実際に弾き込まれてきたヴィンテージと見間違うばかりのリアルなエイジドワークは、やり過ぎて嫌らしくなることなく、圧巻の貫禄を持った激渋の仕上がりとなっております。その他細部スペックとして、ピックガードはオリジナル同様のベークライト(Phenolic Resin)のブラックに塗装を乗せるスタイル、50’sテレ同様のスラントにてシリアルが入ったブリッジプレートに溝切り無しの3点ブラスサドル、ストリングガイドは円盤型、ノーラインのクルーソンスタイルチューナー、ネックシェイプは手に吸い付くようなミディアムソフトVtoD、フレットスタイルは95/47,指板ラディアスは演奏性の高い9.5”Rを採用、更には内部を見るとボディデイトにTG 10/30/52、ネックデイトにTG 11/22/50と鉛筆書きがされており、タデオゴメス氏のイニシャルまで入れてしまう究極のクローンぶりにて、本家より訴えられないか心配になる程です。
そして気になるサウンドですが、厳選された極上のボディ&ネック、そして莫大な経験から生まれる他を凌駕するクオリティを十二分に感じさせてくれます。個体鳴り自体が太くなくては合わないと言われるテレキャスのハム搭載ですが、こちらの個体に関してはそんな懸念を全く感じさせないゴリゴリのロックサウンドを奏でます。フロントのハムバッカーは、この軽量個体からはとても想像出来ない図太さを持ちながら、クリアで澄み渡る明瞭さ、アコースティカルな甘さ、絶妙なコンプ感と、まさにキースのフロントのサウンドを彷彿させる素晴らしい相性を感じさせます。リアのシングルも芯の強いアタック感の強さ、立ち上がりの良さを持ち、センターポジション(両ピックアップがシリーズでのハムバッキングモード)時には厚みのある音像を主張し、色気のあるヴィンテージ同様の枯れた魅惑のトーンが堪りません。どこかでレスポールモデルにも近いニュアンスも持っており、ロックはもちろん、幅広いジャンルでも対応する一本となっております。
最後に状態としては、上述の通り前ファーストオーナー様がコレクション重視にて大切にされてきた一本の為、エイジド加工以外の後付けと思われる特筆したダメージは無く、現状9部山以上ながら新品と比べては極々僅かなフレットの減り、PU交換歴(現在はオリジナル、リペアは松下工房様にて)がございます為、新品同様のミントコンディションとはならないものの、ほぼ新品時と変わらない極上のニアミントコンディションです。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、もちろん電装関係の不具合もございません。付属品類についても、非常に希少な1950年代当時のFender社の分厚い資料のコピー、サイン入りのスペックシート、ブリッジカバー、キーホルダー、エイジドメダルの付いたレザーバッグが付属致します。ケースもオリジナルを踏襲したツイードケースにて、こちらもブランドロゴが入ったオリジナルハードケースとなります。
新品価格は1,485,000円と極めて高額なモデルながら、それも納得の究極のブラックガード・レプリカ。ルックス、サウンド、プレイアビリティどれを取っても本家マスタービルドシリーズすらも超えているかと感じさせる素晴らしい仕上がりです。中古で出回る事も非常に少なくなっておりますが、中古相場としてはある程度の使用感のある個体でも100万円前後となっており、今回の一本に関しては特に気合の入った時期となる初期製作品に加え、人気のキース仕様、そして殆ど使用感の無い極上のニアミントコンディション品という事を考慮すれば、適正価格は当然3桁オーバーになるかと思われますが、こちら前ファーストオーナー様からのご厚意もあり、非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。新品でのご購入をご検討頂いております方にもおススメの一本となっておりますので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。