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フランシスコ・マヌエル・ディアス Francisco Manuel Diaz 2006年Used 1a フラメンコモデル 650mm 松・シープレス
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:不明
弦 高:1弦 3.0mm /6弦 3.4mm
[製作家情報]
フランシスコ・マヌエル・ディアス Francisco Manuel Diaz Fernandez(1942~) スペイン、グラナダの製作家。ギター製作をする前は塗装工や家具職人(ソファの木組みを作る職人だったそう)として働いていましたが、14歳の時に知り合いからその時ちょうど工房スタッフを探しているところだった同地の製作家エドゥアルド・フェレール(1905~1988)を紹介されます。その工房(兼ギターショップ)がグラナダの街でギター職人を志す若者たちのよき学びの場ともなっていたフェレールは、この少年の熟達した工具捌きを見て即座に採用を決めます。フランシスコもギター製作にのめり込み、1年後には最初のギターを製作、2年目には単独製作も任されるようになり、計3年をフェレールのもとで働きます。その後同地のもう一人の重要な製作家であるマヌエル・デ・ラ・チーカ(1911~1998)の工房で働き、彼はこの性質の異なる二つのブランドのエッセンスを十分に吸収することになるのですが、これが彼自身の製作哲学に深い影響を与えたであろうことは容易に想像できるところでしょう(彼によれば、フェレールはトータルな意味でのギターメーカーであり、何よりも「良質な音」であることにこだわりを見せたが、デ・ラ・チーカは細部までゆるがせにしない緻密な計算と設計に基づいた数学的な審美性を有したギターを志向したとのことです)。兵役を終えた1965年に彼は(最初はフェレールから工房への再就職を熱望されたそうですが)自身の工房をGomerez通り29番地に設立します。
グラナダ的作風をその基礎とし、また敬愛するホセ・ラミレス1世やアントニオ・デ・トーレスと自身の探求を融合させた彼のギターは伝統的でありながらその独創性においても際立ったものがあり、需要は高まりを見せていきますが、特筆すべきはフラメンコギタリストたちとの交流による、このカテゴリーでの彼の充実した仕事ぶりでしょう。彼自身がフラメンコギタリストとしても活動しており、ギタリストたちからのフィードバックと演奏家としての実地の感覚から生み出されたモデルは演奏性、音響性、デザイン性において優れたものとして現在のグラナダを代表するブランドの一つとなっています。
彼の息子たち(Victor と Francisco Manuel Diaz Sanchez)2人も父親を師として製作家への道を歩み、同地グラナダで良質なギターを作り続けています。
[楽器情報]
フランシスコ・マヌエル・ディアス・フェルナンデス 製作の2008年製 フラメンコ ブランカモデル Usedです。審美的で凝った意匠が施された外観(ロゼッタ、タイブロック、パーフリング、ヘッドシェイプ等々)が印象的ですが、ありがちな俗気をぎりぎりのところで排した洒脱な佇まいがまずは素晴らしい。そして音においても、フラメンコの発音特性としての粘りを十全に備えながら、密度のあるまろやかさのなかから素早く立ち上がってくる感覚が心地よく、その音像も濃密。このカテゴリーにふさわしいニュアンス、強さ、鋭さをしっかりと備え、スペインギターでしか成し得ないフラメンコ的身振りのまさに独特の雄弁さと、彼ならではの柔和でロマンティックでさえある雰囲気とが無理なく融和した響きは、オーソドックスでありながら同時に個性的でもあります。
内部構造について、表面板の力木配置はサウンドホール上側(ネック側)に2本のハーモニックバー、下側(ブリッジ側)は1本のハーモニックバーを設置しており、下側のほうのバーは高音側に5cmほど、低音側に3cmほどの長さのそれぞれ高さ5㎜程度の開口部が設けられています。扇状力木は左右対称7本を設置しており、このうち一番両端に配された(つまり両側横板に近接した2本)は上記下側バーの開口部を潜り抜けて上側バーにまで到達しています。ボトム部では扇状力木の先端を受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバーという全体構造。扇状力木は各上部が弓状に削られたいわゆるスキャロップド形状になっていますが、出荷後に処置をされた可能性もあります。また裏板は横に(木目と直角になるように)配置されるバーではなく木目と同じ方向に縦方向に左右対称6本がネック付け根からボトムまで設置されており(いちばん両横板に近接した2本はくびれ部分からボトムまでの間)、クラシックギターにおいては非常にユニークな構造なのですが、しばしば指摘されるようにヴァイオリンのBass bar を想起させもします。レゾナンスはG#とAの間に設定されています。
程よく弾き込まれたフラメンコとして、全体に年代相応のレベルで弾きキズ、搔きキズ、打痕、セラック塗装の摩耗とムラなどが見られます。表面板指板高音側脇に割れ補修歴、また高音側サウンドホール脇から駒板にかけて割れ補修歴があります(一部はゴルペ板に覆われている部分になります)。それぞ内側からパッチ補強されており、現状で継続しての使用には問題ありません。ネックはわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットや指板は良好な状態です。弦高値は3.0/3.4mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.0~1.5mmとなっています。
| 商品名 | Francisco Manuel Diaz[フランシスコ・マヌエル・ディアス] 1A フラメンコブランカ |
|---|---|
| 商品ID | 1365755 |
| 楽器カテゴリ | ギター/ベース/弦楽器 > クラシックギター/フラメンコギター > フラメンコギター |
| ブランド | Francisco Manuel Diaz[フランシスコ・マヌエル・ディアス] |
| 型番・モデル | 1A フラメンコブランカ |
| 楽器区分 | 中古 |
| 年式 | 2006年 |
| 程度 | 3+[EX] : 年代相応で標準的な状態 |
| オプション | ビルダー/ルシアー/ハンドメイド |
| トップ材 | スプルース(松) |
| サイド&バック材 | シープレス |
| カラー系統 | ナチュラル/木目系 |
| 生産国 | スペイン |
| 弦長 | 650mm |
| ケース | 軽量ケース |
| 付属品 | クロス |
| 公開日 | 2025/02/01 |
| 更新日 | 2025/09/21 |
| 住所 | 〒110-0004 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F![]() |
|---|---|
| アクセス | 営団地下鉄日比谷線 入谷駅下車。 3番出口(上野方面行きの場合)又は4番出口(三ノ輪方面行きの場合)より徒歩5分。 JR山手線 鶯谷駅下車(南口)より徒歩10分。 近くにコインパーキングあり。 |
| TEL / FAX | TEL:03-3876-7207 / FAX:03-3876-7206 |
| 営業時間 / 定休日 | 営業時間 11:00~19:00 / 定休日 毎週水曜日 |
| ホームページ | http://www.guitarra.jp/ |
| 取扱商品タイプ | 新品, 中古, ビンテージ |
| 取扱商品カテゴリ | アコースティックギター/エレアコ, クラシックギター/フラメンコギター, ギター・ベース・弦楽器用アクセサリ/ケア用品, その他の楽器, CD/DVD/書籍/楽譜/教則本 |
| 対応サービス・設備 |
|
| Jギター決済 |
| 店名 | ギターショップ アウラ |
|---|---|
| 所在地 | 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F |
| メールアドレス | info@guitarshop.jp |
| 営業時間 | 営業時間 11:00~19:00 |
| 販売事業者 | |
|---|---|
| 代表者又は責任者 | |
| 所在地 | - 0 |
| 電話番号 | -- |
| 販売価格 | |
| 販売代金以外に必要な手数料等 | |
| 支払方法及び支払時期 | |
| 引渡時期 | |
| 申込み有効期限申込み有効期限 | |
| 保証 | |
| 返品・交換・キャンセル | |
| 販売数量制限その他の特別な条件 |
| 名称 | 株式会社アウラ |
|---|---|
| 許可を受けている公安委員会 | 東京都公安委員会 |
| 許可番号 | 第306619505019号 |

委託販売、買取、下取りのお申し込みは随時受け付けております。
現役の手工製作家によるメンテナンスチェックを実施し、楽器の状態を確認させて頂き正確な査定を致します。
大切な楽器を、「安心」と共に次のユーザーへと引き継ぐことを心掛けています。

確かな技術で、楽器の故障状況を的確に把握し、また、隠れた故障、潜在的な故障を見逃すことなく、適切な修理方法をご提案致します。
深刻な故障でもあきらめる前にまずはご相談下さい。
割れ、はがれ、傷等の破損や故障の補修。音質改善のためのナットとサドルの調整。
弾き心地改良のためのネック反り補正や、弦高、弦幅等を奏者に合わせるフィッティング調整。
更に再塗装、塗り重ね、フレットや糸巻きの調整や交換等の経年劣化に対しての補修、修理まで専門家の知識と技で、あらゆる問題点に関してのご相談、見積もり、リペアまで責任を持って承ります。担当制で木曜・土曜・日曜に各製作家がギターショップアウラに常駐しております。
お困りのことが御座いましたらお気軽に電話でご相談ください。
また、各担当製作家は、スペイン伝統工法に忠実に則り楽器を製作している現役製作家。
使用材からネック幅、弦幅、弦長などディテールを細かく指定出来るオーダーメイドについても製作家と直接ご相談頂けます。
名工から譲り受けた貴重材を使用するプレミアムオーダーメイドも受け付けております。




東京都内に、上野入谷・秋葉原・学芸大学・池袋の5教室を展開している「アウラ音楽院」。クラシックギター、フラメンコギターのみならず、ウクレレ、エレキギター、マンドリン、ポルトガルギターなど・・それぞれの講師達が得意とする分野の歴史と伝統の中で培われた技術を、自然と身に付けて行く事が出来ます。ギター初心者からプロ志望の方まで、課題や目的が違うひとりひとりとじっくり向き合い、講師と一緒に夢の実現に向けて上達を目指せる教室です。
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