Product Description
2014年のNAMM SHOWにて、故・名匠ビル・コリングス氏によってデビューを飾ったWaterloo(ウォータールー)です。1930年代、ギブソンのセカンドブランドとして多くの黒人ブルースギタリストに愛された「KALAMAZOO」ギターをモチーフに、ハンドメイドで製作されています。
本モデルはXブレイシングを採用しており、ボディトップはソリッド・スプルース、サイド・バックはソリッド・マホガニー、ネックもマホガニー、指板はローズウッド、ブリッジはエボニーです。
低音から高音まで調和のとれた広がりのあるサウンドを生み出す定番のXブレイシング構造に加え、ネック内部には微調整が可能なアジャスタブル・ロッドが仕込まれています。
ボディはセミグロスのニトロセルロース・ラッカーで極薄に仕上げられており、ナットはエボニー、サドルはボーン素材のロングサドルです。ナット幅は44.5mm、スケールは約630mm。ネックグリップは太めのVシェイプで、ペグはゴールデンエイジ製のオープンバックスタイルを採用し、動作もスムーズです。
また、サウンドホールからボディ内部を覗くと、ブレイシングからグルー(接着剤)がはみ出していたりと、戦前ギターのようなラフな作り込みまでも忠実に再現されています。
全体的なコンディションとしては、トップには使用に伴うスリキズやポツキズ、ピックキズなどが見られます。サウンドホール上部のセンターにはクラックがあり、裏から補強材を当てた裏止め修理が施されています。サイドにもひっかきキズが多数あり、バックバインディング部にはアテキズによる凹みが確認できます。また、バック右上部には約2cmの縦クラックがありますが、こちらも裏止め修理がしっかり施されており、使用には問題ありません。
ネック裏にも凹みキズやひっかきキズが多数ありますが、演奏上の支障はありません。光にかざすとヘッド横にストリングワインダーによる擦り傷が見られ、ヘッドトップにもゴマ粒ほどの小さな凹みキズが数か所あります。エンドピンにはエボニー製のオーバーサイズピンが取り付けられています。
調整も行き届いており、12フレット上での弦高は6弦:2.6mm、
1弦:1.8mm。サドルにも余裕があり、トラスロッドも左右ともに正常に機能しています。フレットも高さがあり、当面はメンテナンスフリーでご使用いただけます。
ファイアーパターンのピックガードが印象的で、極薄塗装の渋いサンバーストフィニッシュ、サイド・バックも木肌の質感を楽しめます。軽量設計のため、持った瞬間にその軽さに驚かされます。このサイズながら音量感があり、腰のある乾いた中音域が特徴的。泥臭さの中にも高域の輪郭がしっかりしており、非常に鳴らしやすいサウンドで、特にラグタイムやブルース系にはぴったりです。
非の打ち所がないクオリティとサウンドを持つコリングスが、このコンセプトとサウンドを狙って作り上げたことには、計り知れない苦労があったと感じさせられます。
現在は流通量がほとんどなく、中古市場でもプレミア価格がついている中、クラック修理などを施されていることもあり、お買い得なプライスです。
お探しの方は、このチャンスをお見逃しなく!
付属品はオリジナルハードケースです。