Product Description
オリジナルなラウンドショルダーボディーを持つ1930年代フラットトップモデルです。ボンボンとした独特な響きで、泥臭い鳴りは、この楽器ならではの個性ですね。
レコーディングキングブランドの楽器は1929年から1943年まで、モンゴメリーワードカンパニーによって販売されていました。
モンゴメリーワードは直接工場は持たず、いくつかのメーカーにOEM生産していました。
ギターは主にギブソンで制作されていたことが知られています。
ギブソンでの制作と並行して、KEYCRAFTやVEGAを制作していたKEY、REGAL、GRETSCHでも制作していたと資料にあります。
今回の楽器はその作り込みの特徴から、REGALで制作されていたものだと思われます。REGALはこの時代は大きなメーカーでギターはもちろん、ドブロやバンジョー、マンドリンと言った弦楽器すべてを制作していました。
トップはスプルースでアディロンダックのようです。サイド、バックはマホガニー、ハカランダ指板、ハカランダブリッジです。
ラウンドショルダーデザインですが、ギブソンの形状とも違ったオリジナルシェイプです。
ボディーはギブソンの初代JUMBOに近い厚胴となっています。
ペグは当時のオープンバックオリジナルで、かなり緩いトルクですがチューニングは問題ありません。
ナット交換、リフレット、サドル交換のうえ再セットアップ調整していて、これだけ古い楽器ですがストレス無く演奏出来ると思います。
それなりに表面的なキズはあり、塗装の艶も渋くなっています。細かくウェザーチェックが入って色焼けして味のあるルックスです。
ナット部幅47.0ミリ程度、三角の太目Vシェイプです。
アジャストロッドはありませんが、真っ直ぐに調整してあります。
12フレット上で6弦2.2ミリ、1弦1.6ミリでセットしています。
ハイポジションまでバランスの良いアクションで弾き易いと思います。
立ち上がりの鈍いボンボンした感じの鳴りですが、乾いた感じののどかな豊かさがあり、ボリュームがあります。
倍音成分豊かな華やかなトーンとは別世界な泥臭い渋さがカッコ良いです。
シャラシャラしない暖かみのある音でハイポジションまで雰囲気いっぱいの音で鳴ります。
弾き語りでの演奏や渋いブルース、スライド演奏とかにも雰囲気バツグンです。
86年前の世界に思いをよせて爪弾くと、何とも言えない魅力がありますね。
汎用のハードケース付きです。