Product Description
LLOYD BUGGSは、現在のL.R.BUGGSの創始者、オーナーです。
彼は、もともと1976年から1983年まで、アメリカ西海岸では有名なアコースティックギター製作に科学的なアプローチを取り入れた革新的なギタービルダーでした。
ジャクソンブラウン、ライクーダー、ジャニスイアン、グラハムナッシュ等、ウェストコースト系トップアーチストのためにトータルで35本ほどのギターを制作したとあります。
その後、そのアーチスト達のリクエストに応えてピックアップシステムを研究考案し、現在のL.R.BUGGSへと発展しました。
今回の楽器は、そのうちの1本、ジャクソンブラウンのために制作されたギターです。
当時の写真、本人自筆の紹介ペーパー、サインが付いています。
ジャクソンブラウン本人のコメントの和訳です。
1992年8月12日
このロイド・バグス製のギターについて:
ロイド・バグスがこのギターを1980年に私のために作ってくれました。長年大切にとっておいたブラジリアンローズウッド(ハカランダ)を使用しています。
元々はスキャロップ加工の指板がついていましたが、今の形に変更しました。
このギターは、過去20年で最も独創的かつ革新的なギター製作家であり発明家の一人によって作られた素晴らしい楽器です。
ピックアップは、1991年頃にロイド・バグス本人の手で最新バージョンにアップグレードされました。
気に入っていただけたら嬉しいです。
ジャクソン・ブラウン
トップは美しいイングルマンスプルース、サイド、バックはブラジリアンローズウッド、ブラジリアンローズウッドネック、エボニー指板、エボニーブリッジです。
ペグはシャーラー製ゴールド、ヘッドには華やかなアバロンインレイが施されています。
ジャクソンブラウンの説明にもあるように、LLOYD.BUGGSオリジナルのプリアンプシステムがセットされています。残念ながらピックアップセンサーは経年変化で劣化していたため、センサーは交換しました。
内部ブレイシングデザインは、他のメーカーには無い独創的なもので、クラシックギターからの影響を思わせる形状です。
ナット部幅44ミリ程度の厚みのあるU形状のネックです。
12フレット上で6弦2.3ミリ程度、1弦1.8ミリ程度でセットしています。
弾き易く、ハイポジションまでスムーズに演奏出来るセッティングです。
生音の鳴りは、かなりオリジナリティーのある個性的なサウンドで、どのポジションでもしっかりとしたトーンで鳴ります。
やや立ち上がりに芯の太さを感じるところがあり、シャラシャラし過ぎない粒立ち感のサウンドです。
マーチンやギブソンとは違う、この楽器ならではの独自性のあるサウンドで、好みも分かれるかも知れません。
しかし、この楽器の価値は、個性のあるサウンド、豊かな鳴りにももちろんありますが、ジャクソンブラウン本人がLLOYD.BUGGSに依頼して制作、実際に演奏していた楽器そのもので、本人の自筆コメントまであるところです。
かなりの強いラッキーが無ければ絶対に手にできない、超貴重な楽器ですね。
申し訳ありませんが、ご紹介させていただくだけで、実際に販売出来る楽器ではありません。
お店には展示していますので、興味のある方は実際に見ていただくことは出来ます。