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Product Description

言わずとしれたFender社のフラッグシップモデル、”ストラトキャスター” 1954年の発表から現在に至る60余年の間、非常に多くのミュージシャン、ギタリストに愛用され続け、もはやエレキギターの代名詞とも言えるモデルと言っても過言ではありません。

1996年後期から僅か3年のみの生産となるも、通常のカスタムショップラインとは比較にならないほどの高いクオリティを誇り、ファンの中ではMaster Builtシリーズよりもサウンドは上だと評価されることもあり、発表当時から今もなお中古市場において別格視されるマスターグレードシリーズ。その高い人気を裏付けるように社会情勢に関係なく年々高騰を続けております。今回ご紹介させて頂くのは、SRVの愛用ギター同様となるラウンド貼りネックの1963年製のリイシューモデル。その極めて高い人気の反面、マスターグレードシリーズでは1950年代のメイプルネック期や、1960年代初頭のスラブ期のリイシューモデルが多く、1963年モデル自体製作数が少なくなっております。更に驚きは、こちら初期製作の1997年製と、既に30年近くの歳月が経過していながら、それを全く感じさせないフルオリジナル＆ニアミントの極上コレクタブルコンディションの一本となります。

マスターグレードシリーズの拘りとしては、当時のFender社が掲げる「ビンテージギターには当たりはずれがあるが、マスターグレードはすべてが当たりである。」を謳い文句を現実にすべく、ヴィンテージFenderに実際に使用された工作機器やテンプレートを使い、更には60年代に活躍したパーツクラフトマン（ピックアップ担当のアビゲイル・イバラ女史、ネック担当のハーバード・ガステラム氏など）を呼び戻し当時と全く同じスタッフや作業工程にて完璧な復刻を手掛けるという念の入れようでした。その背景には同時期のGibson社によるヒストリックコレクションシリーズに対しての強い対抗意識があったのかもしれません。

まずそのスペックとしては、ボディにはカスタムショップグレードの中でも厳選されたと思われる非常に良質なアルダー材が採用され、総重量はストラトモデルのベストウェイトとなる約3.37kgとなります。フィニッシュカラーはカスタムカラーチャート以前から、1970年代中期頃にはその高い人気よりレギュラーカラーともなったオリンピックホワイトカラーを採用。ヴィンテージで無いとは言え歳月から黄変した個体が多い中、こちらは色焼けも非常に少なく当時の風合いをシッカリと残しております。続いてネックですが、これぞマスターグレードと感じさせる歴代最高峰の極上材が採用されており、ワイルドなフレイムとバーズアイが混在するフィギュアドメイプルにて、杢目自体も柾目・板目の次元を超えたエキゾチックな杢目に魅了されます。指板材にもダークなコントラストかつシッカリとした黒の杢目が走るハカランダさながらの良質なローズウッドをラウンド貼りにて採用。その他としては、指板＆サイドポジションマークはクレイドットマーカー、スモールヘッド＆スパゲティロゴ、7.25”ヴィンテージラディアス、21F、クルーソンチューナー、4ボルトプレートジョイント、3Pミントグリーンガード、FENDER刻印サドルのシンクロブリッジ等が挙げられます。

その気になるサウンドとしては、まず生鳴りからいって通常のカスタムショップとは完全に格の違いを魅せつけてくれます。低域から高域まで繋がるように抜ける美しい鈴鳴りは28年の歳月を経てシッカリと熟成され、単純なストロークでも奥行のある枯れた味わいを感じさせてくれます。加えてプラグインを試みてみると、良いヴィンテージを弾いた時同様の身震いのような感動が込み上げます。搭載されたピックアップはハンドワウンドですが、1950年代にFender社に入社以来、60年近くにも渡ってピックアップ製作を担当していた伝説のピックアップ製作家Abigail Ybarra（アビゲイル・イバラ）女史によるものと推測されます。それを裏付けるべく、素晴らしいサウンドしっかりと感じさせます。まずクリーンで個体本質を確かめると、煌びやかな高音域は耳に触る音域が無く、色っぽい魅惑のトーンを奏でます。また中低域にしても非常にコシと太さがあり通常のストラトよりも協調されながらも、コード感が素晴らしく、特にクランチ気味にした際のハーフトーンはマスビルシリーズをも凌駕する絶妙なサウンドです。そして一転してドライブアンプと併せてみれば、大音量のオーバードライブ時でも切れ味の鋭いエッジ感を感じさせ、個体の芯の強さを前に押し出してくれます。サウンドキャラクターとしては、まさにSRVサウンドドンズバの個体となりますが、SRVファンならずともご満足頂ける最高の一本となっております。

そして極めつけはこちらの状態ですが、マスグレの製作から30年近くが経った今、ここまで状態の良い個体は今後まず見つからないと断言出来るレベルの極上美品コンディション。神経質に見渡せばボディバック下部、ボディバックのコンター部、バックパネル脇に軽微な打痕、またコンター部の周囲に保管・展示時と思われる赤の色移りが多少見受けられますが、あって当然のピッキングスクラッチやバックルスクラッチはほぼゼロ。経年による色焼けやピックガードのシュリンク、金属パーツやビス類の経年劣化も殆どありません。おそらく全く弾かれずに大切に保管されてきたとみられ、フレットも99%コンディションとなっております。もちろん新品時からの改造・リペア歴無しとなるハンダバージンのフルオリジナル。年式を考慮すればニアミントと呼ぶに相応しい本当に素晴らしい状態となっております。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドも殆ど触られていない状態。付属品についても認定書や山野楽器発行の保証書を始めとする一式が揃っており、ケースもオリジナルのブラウントーレックスケースが付属致します。

歴代最高峰のヴィンテージリイシューとしての呼び声が高いマスターグレード。その人気を裏付けるように年々凄まじい勢いで高騰を続けております。デジマート上でも”Master Grade Stratocaster”で検索して頂くとお分かり頂ける通り、1963年モデルに関しては特に高い人気を集めており、相場としては使用感のある個体でも90～100万円前後となっております。今回の一本に関しては、上述の通り28年前の製作品とはとても思えない極上ニアミント＆フルオリジナル、更にはサウンド面も抜群の一本。3桁超えは当然、110～120万円前後が適正価格になるかと思われますが、こちら前所有者様からの多大なるご厚意もあり、使用感のある個体相場すら大幅に下回る破格特価にてご案内させて頂く事となりました。ホワイト＆ローズのラウンド貼りをお探しの方、SRVサウンドを追求するかた、ストラトをお好きの方であれば誰しもが納得する最高の一本となっておりますので、お気になりました方は是非この二度と無い大チャンスをお見逃しなく。

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