商品説明
現代の名工の一人と言われる辻四郎氏の初期の楽器です。
辻四郎氏は京都茶木楽器製作所で、アーチトップフルアコースティックギターの制作に携わっていて、ギブソンを始め、数々のアーチトップアコースティックを研究されていました。
1974年に退社、故郷富山県五箇山で工房を開きギター制作を始められました。M.MAKERやT&JODEEと言ったブランドで数々の楽器を制作、のちにS,TSUJIブランドで独自の楽器を制作するかたわら、ビンテージ楽器の修理復元も手掛けられてきました。
有名なツムラコレクションのほとんどのメンテナンス、修理も辻さんが手掛けられていました。
今回の楽器は、独立された初期のもので、ほとんどCHAKIと同じ感じのデザイン、同じ感じの作り込みの楽器です。
CHAKI同様、やや大味で雑な感じな仕上がりながら、暖かみのある泥臭い箱鳴りが良い感じです。
トップはスプルース、サイド、バックはメイプル、ローズウッド指板、ローズウッドアジャスタブルブリッジです。
ペグはヤマハ製ロトマチックに交換済みで動作はスムーズです。
ナット、フレット、ブリッジ、テイルピースともオリジナルのまま、ピックガードは新しくレプリカに交換されているようです。
ネックヒールにストラップピンがセットされています。
セルが部分的に渋い色合いに焼けています。向かって左上サイドに打痕がありますが、全体的に綺麗な保管状態で新品時の雰囲気がそのままの楽器です。
ナット部幅41.8ミリ程度のレギュラーグリップネックです。
アジャストロッドはしっかりと効いていて余裕があります。
12フレット上で6弦2.0ミリ、1弦1.4ミリ程度でセットしています。
アジャスタブルブリッジですので、弦高アクションはお好みにセット出来ます。
現在のセッティングはかなり低いアクションで、ハイポジションまでスムーズに弾き易いと思いますが、もう少し高いほうが迫力ある箱鳴りでボリュームが出ると思います。
フィンガーピッキングでの渋いブルースやハイポジションも多用するソロギターには最適なセットです。
乾いた感じでいて泥臭い豊かな太さのあるサウンドで、ジャンボサイズのボディーらしい野太い箱鳴り感があります。
ブルースっぽいフレーズのソロギターや弾き語りに、かなり渋くて良い感じです。ギブソンビンテージを思わせる雑な感じもそれらしくてカッコ良いです。
汎用のウレタンソフトケース付きです。格安お買い得品です。