商品説明
丸山太郎氏のプロフィールを簡単にご紹介させていただく。
長野の石井栄氏の下でギター製作を学ぶ。
自身の理想を追い求めるうちに、フラメンコと出会い、その後スペインに渡る。
フラメンコの本場グラナダに在住して、現地のフラメンコの歌(カンテ)や伴奏についても研鑽を積む。
また現地の製作家達との交流で、スペイン式ギター製作の基礎を学ぶ。
98年コルドバ・フェスティバルにおいて、ホセ・ルイス・ロマニリヨスに師事。
1999年に帰国。長沢仁美氏に師事。
ご紹介した通り、本器はフラメンコ愛にあふれた丸山氏が製作したフラメンコ・ネグラ(黒)になる。
同氏は製作の傍らでフラメンコ・カンテや伴奏も行う活動もされておられ、奥様はフラメンコ・ダンサーでもあられる。
まさに筋金入りのフラメンコ愛と思う。
ズーンと腹に響くような重厚で力感のある低音とどこまでも通るような高音の対比が素晴らしい。
とにかく「音が際立って前に飛ぶ」ような感じとでも言おうか、とてもステージ映えするギターと思う。
また低音域・中音域・高音域のバランスがとても良いのも特長であろう。
フラメンコギター・ソロはラモン・モントヤを開祖とする「トーケモデル(近代奏法」の中で、奏者により様々な進化をしてきた。
一例をあげるとサービカス以降の奏者は連続する「かき鳴らし(ラスゲアード)」の最中でも、高音域や中音域の音を半音または全音単位で変化させる。
ジャズやポピュラーで言うところの「クリシェ」に近い奏法だが、なかなか難しい。
ラスゲアードという音の洪水のなかで、その音の変化が埋没してしまいがちだが、本器はその微妙な音の変化さえ、くっきりと浮かび上がる。
これは弾き手にとっても、聴衆にとっても、非常な快感と思う。
状態としては、裏板にヘアラインクラックの補修跡(画像参照)があるがとても丁寧に処理されている。
また中古フラメンコギター特有のゴルペ板からはみ出した弾き傷が見られる。
塗膜の柔らかいセラック塗装ゆえに、ヘッド部にはクリップチューナーの装着跡や傷&打痕はやや多い印象。
12フレット上の弦高は、6弦3.1㎜と1弦2.6㎜の数値。
サドル残は2.5㎜程度。