ギタ-テクニック
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第4回 色々なフラット・ピックを試そう! |
楽器屋さんのピック売り場にはたくさんの種類のピックが置いてありますが、それぞれどんな特徴があるのか試してみたことはありますか? ギタリストなら興味がありますよね。
個人個人の弾き癖、ピッキングの弦に対する角度や強さなどによっても音が違いますのでちょっと微妙な話ですが、これから述べることを参考にしていろいろ実験してみてください。 |
◆形による違い
市販のピックの代表的な形を例にあげてみます。
1, おにぎり型
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・ストロークに向いている
・単音は比較的太い音がする
・(a)(b)(c)すべての角が使えるので経済的
・速い単音フレーズを弾くのには向かない |
2, ティアドロップ型
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・最もポピュラーな形
・カッティング、単音ともに弾きやすい
・(a)で弾くと鋭い音がして、(b)で弾くと太く甘い音になるので音色を変えられる |
3, 小型三角形型
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・厚手のものが多く、速弾きに向いている
・小さいので、ストローク、カッティングは弾きにくい
・音は堅め |
4, 大型三角形型
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・主にベーシストが使うことが多い
・ギターには大きすぎるので、細かいプレイには向かない
・ストロークはできるかも… |
5, ホームベース型
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・小型三角形型と同じように、速弾きに向いている
・特徴も小型三角形型と似ている
・厚さはいろいろあるので、音色が選べる |
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◆固さ(厚さ)による違い
ハード&EXハード
ロック系のギタリストが使うことが多い。音は堅めでアタックが強い。
音の立ち上がりも良いので、キレのある演奏ができる。ピックがブレないので速弾きにも向いている。
アコースティック・ギターなどの弦の太いギターで単音を弾く時は、このハードのピックが良いかも・・。
ピックが強すぎるのでストロークには向かない。 |
ミディアム
適度にピックが反るので、16ビートのカッティングなどにスムースなストロークができる。
単音を弾いた時も、微妙なピックの反りがイイ味を出してくれる。
単音、カッティングともに使いやすい固さだろう。手元で最も多彩な音色をコントロールすることができる。
やわらかさ、材質によっても音が違うので、奥深いピックと言える。じっくり選ぼう。 |
ソフト(THIN)
代表的な使い方としては、アコースティック・ギターのストロークなどで使われることが多い。
アタックが弱く、やわらかい音がするので、パット・メセニーなどのジャズ・ギタリストが単音を弾くのに用いることがある。
ピックのしなるペタペタした感じが好きな人も多い。 |
◆材質による違い
樹脂製
プラ系、ナイロン系、セル系など、プラスチックとはいってもいろいろな種類がある。
最もポピュラーで値段の安い。厚さも様々なものが出ているので、いろいろ試してみよう。音色は標準的。 |
カーボン製
うすいが非常に固い材質。アタックも強く、鋭い音がする。
固い素材なので、あまり擦れずに経済的かも…。 |
べっ甲製
明るい音色。倍音が豊かでアコースティック向け。音の立ち上がりも速いので単音を弾いても気持ちよい。
ワシントン条約の影響で一時は手に入りにくかったが最近は比較的出回っているが高価。 |
石製
極端に厚手なものが多い。アタックが強く太い独特の音が出る。
倍音の混ざり方も、石ならではのものがある。パット・マルティーノなどが使用している。 |
木製
これも厚手のものが多く太い音がする。指の形に合わせて削ってあるものも出ている。
石よりも甘い音がする。木目もきれいで、使用するのがもったいないくらい。 |
ブラスや他の金属製
金属製の弦で使用すると、金属どうしのこすれる音が気になることもあるが、倍音の豊かな鋭い音が出る。
弦が切れやすいかも。ブライアン・メイなどはコインで弾いている。 |
◆弦に対するピッキングの角度による音の違い
(1)親指側にかたむける
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太く、アタックの強い音が出せる。ピッキングの抵抗も少なく単音弾きに向いている。
ロック系のギタリストに多いタイプ。 |
(2)フラットにあてる
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ナチュラルでコントロールがしやすい。アルペジオなどダウン・アップで音色を変えたくない時にも良い。
万能なピッキングだが音が少し細い。 |
(3)人さし指側を前に出す
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体の大きい人や黒人のギタリストに多いタイプ。最も太い音がして粒立ちもよい。ギターをかかえこむスタイルなので日本人だとキビしいかも。音は良いです。 |
いかがですか? ひと口にピックと言っても形、固さ、材質などによってぜんぜんキャラクターの違った音が出るものです。自分なりに色々なピックを試して自分のスタイルやサウンドに合うピックを探し出すのも楽しみの一つだと思います。 |
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