今更聞けないリズム譜辞典
みなさんはギターを弾いている時、自分がどんなリズムでそのフレーズやストロークを弾いているのか、きちんと理解していますか?中には弾いているフレーズのリズムを声に出して言えない(歌えない)人も多いのではないでしょうか?リズムに関しては感覚に頼り過ぎると、なかなかカッコ良くならないものです。
弾き始める前にリズムを声に出して言ってみる癖をつけましょう。
読み方がわからない人のために、いくつか例を挙げて“読み方”もアドバイスしていきます。
まずは基本的な楽譜上の音符&休符の長さからチェックしていきましょう!
基本的な音符&休符
(単純音符、単純休符ともいう)

付点音符&付点休符
付点音符(休符)=その音符(休符)の1.5倍の長さになる。
つまりその音符の長さの半分の長さを足すという表記。

参考:付点音符(休符)には「複付点音符(休符)という付点が2つ付く表記もあります。
付点で付け加えた半分の長さのさらに半分の長さを付け加えるという意味になります。

連符

拍子記号
分母で示された“基本となる音符”が、1小節に何個入っているのかを示す記号。

速度記号
BPM(ビート・パー・ミニッツ)表記。基準になる音符(拍)が1分間に何回刻まれるかを示す記号。
「

=120」の場合は1分間に4分音符が12回刻まれる速さ。
リタルダント
だんだん遅くしていくという意味。通称「リット」。
「rubato」または「free tempo」と表記。
自由なテンポで演奏する。
「a tempo」または「In tempo」と表記。
元のテンポにもどすという意味。「rit」や「rubato」のあとによく出てくる。
フェルマータ
その音を伸ばす。約2倍程度が標準。休符についた場合も同様に長く休む。
省略記号
シミーレ
「同様に」の意味。記号の前と同じように演奏するということだが、まったく同じ必要はなく、「同じ感じ」で演奏すればよい。
オンリー
『1×only』=1回目のみ“演奏する”という意味。
タセット
『1×tacet』=1回目のみ“休む”という意味。
オクターブ記号
カッコでくくられた範囲を1オクターブ上げて演奏する。
8の部分が15になると2オクターブ上げて、という意味になる。
オクターブ記号
カッコでくくられた範囲を1オクターブ下げて演奏する。“bassa”のところは“Low”と書かれることもある。8が15になれば2オクターブの意味。
フィル
いわゆる“オカズ”。メロディの空白部分を即興で、あいの手的に装飾する演奏。
ブレイク
アレンジ上、メロディやリズム、楽器などを一時的に止めて空白の部分を作ること。
カデンツァ
エンディングで演奏させる、伴奏無しのソロの部分を示す。
リピート&フェイド・アウト
曲のエンディングで、リピート・マークの中を繰り返し演奏しながら、だんだん音を小さくして消していくこと。繰り返しが無い場合は「F.O.」のみの表記となる。
和音の省略記号
同じ和音が連続する場合に、楽譜上の煩雑さを避けるために下図のような省略形で示す。斜線は直前の和音と同じ音であることを意味していて、リズムは通常の音符と同じように表記する。

くりかえし&曲の進行に関する記号
リピート・マーク
この記号ではさまれた部分を繰り返す。
曲の最初の部分では左側のマークは必要ない。
3回以上繰り返す時は、「×4」などの書き方で、その回数を指定する。
1番カッコ、2番カッコ
繰り返しの最後の部分に違いがある時に使われる記号。「1番カッコ」で左側のリピート・マークに戻り、2回目は「1番カッコ」を飛ばして「2番カッコ」の方へ進む。
3番カッコ以降も同じようにカッコ内の数字順に繰り返す中で進行する。
ダル・セーニョ
セーニョ・マーク

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コーダ
上記のリピート・マーク(繰り返し記号)をひと通り演奏した後、
最後にトゥ・コーダ(

)からこの記号のところまで飛ぶ。
リハーサル・マーク
曲の各段落、変化のある部分に付けられる記号。特に決まりはないが、リハーサル時などにわかりやすいように、譜面を書く際には付けておくのが普通。
それぞれ、直前の1小節、2小節、4小節をそのまま繰り返すという意味の省略記号。
※実際の曲の進行の例&練習は『フレットで覚える音楽理論 第4回 』のコーナーで詳しく解説していますので、そちらを参考にして下さい。
リズムの読み方
それでは実際のリズム譜を読んでみましょう。

連符&シャッフル

リズム・パターンの読み方
実際のリズム・パターンの読み方となると基本の読み方の複合形になりますので、そのリズム・パターンによって多少アレンジが加わることもあります。いくつか例を挙げて読んでみますので、読み方のコツを覚えてしまいましょう。

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