野辺 正二 Masaji Nobe テルツギター 1969年 560mm 松 メープル
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 ラッカー
:横裏板 ラッカー
糸 巻:ヘフナー
弦 高:1弦 2.8mm
:6弦 3.5mm
〔製作家情報〕
野辺正二 Masaji Nobe 1935年生まれ。東京の指物職人であった父野辺幾衛がその技術を生かしギターの修理をする事から野辺ギター工房は始まります。1965年に独立し自身の工房をスタート。江戸指物師の流れを汲む家系らしく良質な木材の選定と高い工作技術、意匠のセンスと味わい深い外観の仕上がりなどが特徴です。音色もそのたたずまい同様に渋く滋味深いもので、スペインギターを基本としながらも華やかさとは一線を画した、まさにいぶし銀のような味わいを持ったものとして他にはない個性を持っています。同様にギターを製作した野辺邦治は兄にあたります。生涯現役で良質なギターを製作し続けましたが、2004年に死去。現在は息子の野辺雅史氏が父の工房を引継ぎ、彼の残した工具やストック材を使用してブランドを存続しています。またもう一人の息子野辺成一氏も独立して自身の工房を立ち上げ、クラシックギター製作のほか古楽器の修理やアンティーク家具の販売をおこなうショップを経営しています。
[楽器情報]
野辺正二 製作の珍しいテルツギター 1969年製 No.5 Usedの入荷です。テルツ(Terz)ギターはギターの通常調弦の短3度上のチューニング(G、C、F、A#、D、G)、弦長は530~580mmで小さめなボディで、19世紀初頭のオーストリアを中心に開発され普及しました。マウロ・ジュリアーニ(1781~1840)の「ポプリ」やヨハン・カスパール・メルツ(1806~1856)の「ギター二重奏曲」などに見られるように二重奏や合奏での第1パートでよく使用されていた他、同時代の作曲家によるギター曲はこの時代特有のブリリアントな作風の効果を高めるためにしばしばテルツギターで弾かれたそうです。製作家として代表的なのはウィーンの名工ヨハン・ゲオルグ・シュタウファー Johann Georg Stauffer(1778~1853)の名が挙げられますが、野辺正二の本作はそのシュタウファーに倣って作られたものとのこと。ただし実際にはシュタウファー作のオリジナルとは全く異なるもので、デザインから内部構造に至るまで野辺正二本人のスタイルで作られています。
表面板構造はサウンドホール上下に各一本のハーモニックバー、ネック脚と上側ハーモニックバーとの間とサウンドホール両側(高音側と低音側)にそれぞれ1枚ずつの補強板、くびれ部分より下側は3本の扇状力木、ブリッジ位置には1本のいわゆるトランスヴァースバーが設置され、3本の扇状力木はこのバーを貫通してボトム付近まで伸びています。トランスヴァースバーの高さは扇状力木より少し高い1cmほどで一定しており、形は角型。全体は彼の通常モデルの設計を力木の数を減らしてそのままアダプトしたような配置になっており、ボディ厚やネックのジョイント方式も現代のギターと同じものなので、シュタウファーのテルツを再現しようという学術的、歴史学的な視点は導入されておりません。しかしながら野辺氏特有の渋い味わいが不思議とコンセプトにマッチし、横裏板のフレイムメイプル、飴色の表面板とのコントラストによる古風な外観と相まって、スモールサイズのヴィンテージ風ギターとして捨てがたいに魅力を持っています。レゾナンスはC# の少し上に設定されています。
経年数を考慮すると良好な状態のUsedと言えます。指板脇やサウンドホール周りにかけて細かく浅い弾きキズ、ブリッジ上下に細かなキズと1弦位置に弦とびあと、横裏板も若干の衣服等による摩擦あとがあるほかは板の接合部分にわずかに塗装の段差等が生じている箇所がありますが、全体に割れなどの大きな修理履歴もなく良好です。ネック裏も細かな爪のスクラッチあとありますがさほどに目立たず、また演奏時もほとんど気にならないレベルです。ネック、フレット等の演奏性にかかわる部分も良好です。弦高値は2.8/3.5mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルは下敷きがひいてありますがその状態で余剰3.5~4.0mmあります。
商品名 | Masaji Nobe [野辺 正二] No.5 テルツギターモデル |
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商品ID | 1353492 |
楽器カテゴリ | ギター/ベース/弦楽器 > クラシックギター/フラメンコギター > クラシックギター |
ブランド | Masaji Nobe [野辺 正二] |
型番・モデル | No.5 テルツギターモデル |
楽器区分 | ビンテージ |
年式 | 1969年 |
程度 | 3[EX-] : 年代から見てほぼ標準的な状態 |
トップ材 | スプルース(松) |
サイド&バック材 | メイプル |
カラー系統 | ナチュラル/木目系 |
生産国 | 日本 |
弦長 | 560mm |
ケース | ハードケース |
付属品 | クロス |
公開日 | 2025/08/22 |
更新日 | 2025/08/22 |
住所 | 〒110-0004 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F![]() |
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アクセス | 営団地下鉄日比谷線 入谷駅下車。 3番出口(上野方面行きの場合)又は4番出口(三ノ輪方面行きの場合)より徒歩5分。 JR山手線 鶯谷駅下車(南口)より徒歩10分。 近くにコインパーキングあり。 |
TEL / FAX | TEL:03-3876-7207 / FAX:03-3876-7206 |
営業時間 / 定休日 | 営業時間 11:00~19:00 / 定休日 毎週水曜日 |
ホームページ | http://www.guitarra.jp/ |
取扱商品タイプ | 新品, 中古, ビンテージ |
取扱商品カテゴリ | アコースティックギター/エレアコ, クラシックギター/フラメンコギター, ギター・ベース・弦楽器用アクセサリ/ケア用品, その他の楽器, CD/DVD/書籍/楽譜/教則本 |
対応サービス・設備 |
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店名 | ギターショップ アウラ |
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所在地 | 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F |
メールアドレス | info@guitarshop.jp |
営業時間 | 営業時間 11:00~19:00 |
販売事業者 | |
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代表者又は責任者 | |
所在地 | - 0 |
電話番号 | -- |
販売価格 | |
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引渡時期 | |
申込み有効期限申込み有効期限 | |
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返品・交換・キャンセル | |
販売数量制限その他の特別な条件 |
名称 | 株式会社アウラ |
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許可を受けている公安委員会 | 東京都公安委員会 |
許可番号 | 第306619505019号 |
委託販売、買取、下取りのお申し込みは随時受け付けております。
現役の手工製作家によるメンテナンスチェックを実施し、楽器の状態を確認させて頂き正確な査定を致します。
大切な楽器を、「安心」と共に次のユーザーへと引き継ぐことを心掛けています。
これまでの28年の経験の蓄積と確かな技術で、楽器の故障状況を的確に把握し、また、隠れた故障、潜在的な故障を見逃すことなく、適切な修理方法をご提案致します。
深刻な故障でもあきらめる前にまずはご相談下さい。
割れ、はがれ、傷等の破損や故障の補修。音質改善のためのナットとサドルの調整。
弾き心地改良のためのネック反り補正や、弦高、弦幅等を奏者に合わせるフィッティング調整。
更に再塗装、塗り重ね、フレットや糸巻きの調整や交換等の経年劣化に対しての補修、修理まで専門家の知識と技で、あらゆる問題点に関してのご相談、見積もり、リペアまで責任を持って承ります。担当制で木曜・土曜・日曜に各製作家がギターショップアウラに常駐しております。
お困りのことが御座いましたらお気軽に電話でご相談ください。
また、各担当製作家は、スペイン伝統工法に忠実に則り楽器を製作している現役製作家。
使用材からネック幅、弦幅、弦長などディテールを細かく指定出来るオーダーメイドについても製作家と直接ご相談頂けます。
名工から譲り受けた貴重材を使用するプレミアムオーダーメイドも受け付けております。
月謝制で1年目のスタート割引もあり。
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