まずそのスペックとしては、良質なアルダーボディをオーセンティックな2Pにて採用し、Mateus Asatoのイメージカラーでもあるシェルピンクカラーにてフィニッシュ。ネックにはクォーターソーン(柾目)かつフィギュアドが浮かぶ良質なメイプル材に、近年の技術の結晶とも言えるローステッド加工が施されております。こちらの加工は無酸素状態で一定の時間オーブンにかけ、芯部までも同カラーへと変化させ、一般的なメイプルと比べても湿度の変化に強くサウンド面にも大きな恩恵を与えてくれます。続いて指板には非常にダークなコントラストかつ詰まった杢目、シッカリとした黒のラインも入った素晴らしいインディアンローズウッドが採用されております。そしてAntiqueシリーズならではのビッシリと入ったウェザーチェックに塗装チップ等の若干のレリックを施したライトエイジング加工により抜群の雰囲気を持った一本に仕上げられております。その他としては、ヴィンテージルックのエイジドグリーンガード、2点支持のシンクロトレモロにはスティールブロック&ベントサドル(Gotoh 510)、Suhrオリジナルのロッキングチューナー、細部スペックとして、ネックプロフィールはEven C Medium(.840”-.920”)、指板Rは9“-12”のコンパウンドラディアス、1.650“ナット幅、フレットはヘヴィーサイズの22F仕様、ネックフィニッシュはシルクのように滑らかなサテン仕上げ、丁寧なフレットサイドのロールド処理加工、ヒールレスカット等により、王道のヴィンテージストラトをベースとしながらも、演奏性の高いモダンスペックを併せ持つ素晴らしい一本となっております。これら内容はその後発表されるマテウス・アサトのシグネイチャーモデル同様となっており、それに加え本人愛機と同時に製作されたという点はファンには堪らないポイントです。