Product Description
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「SIGMA BY MARTIN」は、1990年代にマーチン社との提携により日本で製作されていたギターで、マーチンの雰囲気を廉価で楽しめる本格的な楽器として高い人気がありました。
このSEC-2000Jは、当時アンプラグドでエリック・クラプトンが演奏していた1939年製000-42を再現したモデルで、華やかなアバロンインレイが施された外観と、量感のあるサウンドが特徴です。
ボディは15インチの000サイズで、トップはビンテージトナーカラーに着色されたスプルース、サイドとバックはラミネートハカランダ、ネックはマホガニー、指板とブリッジはエボニーが使用されています。
ヘッドインレイはトーチ、ポジションマークは42スタイルのスノーフレイク、バインディングも42スタイルのアバロンで、美しく豪華な仕上がりです。
ナット幅は42.9mmで、スケールは約632mm、ペグはGOTO製のクルーソンタイプで、くすみはあるものの動作はスムーズです。
製作年から見ても全体的にコンディションは良好ですが、トップ右上のバインディング付近に約3cmのクラックがあり、接着剤で修理された跡があります。サウンドホールの右側に一ヵ所打痕キズがあります。トップ、サイド、バックには通常使用に伴うスリキズ等が見られますが、いずれも軽微です。ネック裏も比較的綺麗ですが、ヘッドサイドにストリングスワインダーによるスリキズが確認できます。
調整も行き届いており、12フレットでの弦高は6弦側2.6mm、1弦側1.8mm。入荷時にサドル交換も行われており、サドルの余裕も十分にあります。トラスロッドも問題なく、フレットはすり合わせ済みで高さにもまだ余裕があります。
オリジナル・マーチンの繊細な美しさには及ばないものの、箱鳴りが豊かで、ダイナミックなレスポンスが魅力です。
低音にはしっかりと厚みがあり、抜けの良い高音と相まって、非常に鳴りの良い個体です。微妙な音色やニュアンスの表現においてはオリジナルとの差はあるものの、粒立ちの良いメリハリのあるサウンドで、十分な音量感を備えています。
ラミネート材とはいえ、ハカランダらしい芯のあるトーンが感じられ、現在では入手困難な貴重な一本と言えるでしょう。この価格であれば、かなりお買い得だと思います。
付属品は汎用のギグケースです。
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