商品説明
四国・愛媛で製作されるシーガルギター。製作家としてはもちろん、長年マーチンの研究家としても知られる塩崎雅亮氏の手による、究極のハカランダモデル SD-85L Jacaranda Custom が入荷しました。製作証明書によるとカスタムオーダーで製作されたモデルで、1933年のプリウォースタイルのD-45をイメージしてオーダーされ、塩崎氏自身の手で手工製作されました。オーダー時には、当時の注文者がMartin社からトップ材・ネック・指板・ブリッジ・インレイ・バインディングなどを輸入し、国内入手のハカランダを使用して製作された最高峰スペックの一本です。
本モデルは1994年製で、ボディは12フレットジョイントのドレッドノートスタイル。トップはイングルマン・スプルース、サイド&バックには希少な古材ハカランダをセレクト。ネックは1ピースマホガニー、ロッドはT-Bar仕様、指板・ブリッジはエボニー、ロングスロットサドル仕様。ピックガードには本鼈甲を使用しています。ペグはオープンギアのWaverly Goldを搭載し、トルク感も問題なくスムーズです。スロテッドヘッドにはトーチインレイ、指板にはスノーフレイクインレイ、さらにバインディングやヘッドにはアバロン&アイボロイド、アバロンロゼッタリングと、45スタイルを彷彿とさせる豪華なルックスです。
ブレイシングは材の厚みやサイズを1933年スタイルで設計し、フォワードシフテッド・スキャロップドXブレイシングを採用。ブリッジプレートもメイプルのスモールプレートで再現度の高い仕様です。
ナット幅:47.5mm(実測)、スケール:645.2mm。ナットとサドルはボーン製です。
1994年製作から約30年が経過し、全体的に使用感とトップのウェザーチェックが多く入った貫禄ある個体です。トップには細かな弾きキズが点在しますが、クラック修理などはありません。ただしバック正面左側の上下に計2箇所のハカランダクラックが確認されたため、入荷時に提携工房にて修理済み。ぱっと見では分からないほど綺麗に仕上げられています。ヒールキャップには、取り外されたストラップピンの穴埋め処理があります。ネック裏にもウェザーチェックが数か所ありますが、大きな傷はなく、ヘッドやサイドに使用痕はあるものの、年式を考慮すると良好なコンディションです。
セットアップも良好で、12フレット上の弦高は6弦:2.3mm、1弦:1.8mm。サドルは交換済みで高さも余裕があります。ネックはストレートで、フレットの高さもありますので、当面はメンテナンスフリーでお使いいただけます。
サウンドは12フレットジョイントならではの芳醇な深みと高音弦は艶やかかつ伸びやで、各弦の輪郭が明瞭で、華やかかつ広がりのある上質なサウンドです。
オーダーされた方がわざわざ素材を取り寄せて製作した、こだわり抜かれた極上のカスタム品。モデル名やシリアルナンバーの刻印はありませんが、塩崎氏直筆の製作証明書が付属します。
塩崎氏による特別なカスタムモデル、しかも12フレットジョイントのD-45スタイルは極めて希少な一本です。この機会をお見逃しなく。
付属品はMartin専用ハードケースです