商品説明
1970年代から80年代にはジャクソンブラウンが愛用していたことで知られたハンドメイドギターです。日本では当時、写真でしか見ることが出来なく、どこのギターなのかわかりませんでした。
グリアン・ギター社は、1965年頃、弦楽器製作者のマイケル・グリアンによって設立されました。同社は、アメリカで最も初期の「ブティック」アコースティックギターメーカーの一つであり、当時の大手工場生産メーカーとは異なるオリジナルの形状、サウンドを特徴とする製品を提供していました。
1982年頃には工房を閉鎖、楽器製作事業を停止しています。
マイケル・グリアンは、その後、他のメーカーへの高品質の木材資材や部品の供給事業を続けたとあります。
グリアンは当時、ポール・サイモンやジャクソン・ブラウンといった著名なアコースティック・ギタリストに愛用され、またピエール・ベンスーザン、ジョン・レンボーンといったフィンガースタイル・ギタリストもグリアンを使用していました。
今回の楽器はシリアル番号から1980年頃に制作されたと思われます。
ナット部幅40ミリ程度の気持ち細目のネックで、エレキギターをプレイするアーチストにも弾き易い設計となっています。
スケールもわずかに長い650ミリ程度で、テンション感の輪郭のハッキリした粒立ち感を再現します。
内部ブレイシングはXブレイシングのブリッジ周りにファーン形状のトーンバーがあり、他社の楽器には見られない独自の構造です。
トップはスプルース、サイド、バックはマホガニー、エボニー指板、ハカランダブリッジです。材の選定にもこだわりが感じられますね。
ペグはシャーラー製で動作はスムーズです。
オリジナルナット、オリジナルフレットでキッチリ調整済みです。
渋く焼けて細かくウェザーチェックはありますが、大変綺麗な状態です。
わずかな小キズとかもあるにはありますが、半世紀近く経過した楽器としては極上と言えると思います。
ナット部幅40ミリ程度、やや細く感じるレギュラーグリップネックです。アジャストロッドはしっかり機能しています。
12フレット上で6弦2.2ミリ、1弦1.5ミリ程度で、テンション感がありながら弾き易くバランスの良いスムーズな演奏性となっています。
艶やかで粒立ちのハッキリしたトーンで鳴ります。ややタイトで芯のしっかりとしたサウンドながら、マホガニーらしい軽快な暖かさが感じられる鳴りが良い感じです。
繊細なタッチでニュアンスが表現出来るクオリティーの高いサウンド、それでいてフラットピックでのストロークではバランスの良い華やかな響きがあります。
ナショナルブランドのギターに比較してあまり知られていないためか、同年代のビンテージの中ではかなりお買い得プライスなのも魅力ですね。
滅多に出ない楽器で、このような価格で取引きされるのも今だけかも知れません。
当時の音楽シーンに思いをはせて演奏するのが楽しみだと思います。
当時のハードケース付きです。