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「アコギで弾こう!スライドギター【動画編】」
「エレキで弾こう!スライドギター【動画編】」
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ブルースをはじめ、ハワイアン、カントリー、ロック、ポップスなど様々なジャンルで『スライド・ギター』は大活躍しています。ジーンズのCMなどで使用されると、イメージにピッタリですよね(笑)。『スライド・ギター』に興味が湧いても実際弾くとなるとなかなか難しいもので、途中で諦めてしまった人も多いと思います。今回からの連載は憧れの『スライド・ギター』を基礎から“秘伝”のスパイスまで丁寧に細かく解説していきたいと思います。
スライド・バーは、別名「ボトル・ネック」と呼ばれていて、過去のブルース・マンなどが、ビンを割ったり切ったりしてネック(首)の部分でスライドことに由来していると思われます。他にも水道管を切ったものや、折り畳みナイフ、ジッポ・ライターなどを工夫して使っていたようです。
現在では楽器店で様々な種類のスライド・バーが売られているので、いろいろ試してみるのも面白いと思います。
または自分で本物のビンを切って使用しても楽しいでしょう。まずは材質による音の違いを簡単にまとめてみますので参考にして下さい。
もっともポピュラーな材質で、軽くて倍音も豊かなのでアコースティック・ギターでのスライドに向いていると思います。なるべくガラスの厚みが厚いものを選ぶとよいでしょう。ガラスの堅さや厚みで音がぜんぜん違ってくるのでいろいろ試してみてください。
ガラス製同様、ポピュラーな材質です。ガラスに比べて少し重いですが、割れないのでライブ向きかもしれません。音は立ち上がりが良くてサスティーンが豊かです。真鍮製のものが多いですが、銅製、ステンレス製など材質によって音が異なるので試してみてください。ちなみに私は、クルマ用工具のトルク・レンチの接続部分を切って使っています。(かなり重いけどカッコいいので・・・笑)
セラミックでできているものや、陶磁器でできたものが売られています。あたたかい音がするので、高音のきついトレブリーなギターや、シングル・コイルのエレキギターなどに向いているでしょう。
木製のものもエボニーやメイプルなど、いろいろな材質のものがありますので試してみてください。アコギ同様、木目がキレイで楽しめます。音は柔らかい材質のためやはりマイルドな印象です。
やっぱり「自分だけの」スライド・バーというだけで愛着も湧くし、「ビン」を探したり、切ったりするのもとても楽しいものです。
ちょっと夏休みの工作気分でチャレンジしてみて下さい。
※ガラスを扱うのでケガには十分気をつけて下さい。時間の無い人や、工具を扱うのに自信のない人はタウン・ページで近くのガラス屋さんを探して切ってもらいましょう!!
指定した長さにあっという間にきれいに仕上げてくれるでしょう。
ナショナル&ドブロに代表されるネック以外すべて金属でできたギターです。ボディの共鳴はコーンと呼ばれるスピーカーで音を増幅するしくみになっています。ナショナル系はコーンが「裏(後ろ)向き」にドブロ系は「表(前)向き」にセットされています。独特の音色とサスティーンは一度弾いたら病みつきです。
カントリー・ミュージックなどで主流のタイプです。ボディは木製(マホガニーかメイプル)で、真ん中に共鳴用の金属のコーンが付いています。上記のギターと普通の木製ギターの中間のようなサウンドで、そのラジオのスピーカーから聞こえてくるような独特なサウンドは“レディオ・トーン”と呼ばれています。
リゾネーターと比べて音量&サスティーンは落ちますが、ピッキングのニュアンスなど表現力の豊かさからファンも多いようです。筆者もフラット・トップのギターでスライドする方が好きです。ライ・クーダーなどもリゾネーターは使わないそうです。良く鳴る、あまり倍音のないチープなギターの方がスライドに向いてるでしょう。
フラット・トップのギターよりもサスティーンがあって、リヴァーブの効いたようなサウンドはスライド・ギターに向いているでしょう。最低でもトップ板は単板のよく鳴るギターを選ぶと良いと思います。
ハワイアン・ミュージックやカントリー・ミュージックで主流のエレキギターでスライドのみで使用する設計になっています。10弦のペダル・スティールも同類ですが、ギターから乗り換えるなら6弦のモデルが良いでしょう。バーも指にはめるタイプだけでなく、棒状のタイプや指に挟むタイプの金属製のものが最適です。
こちらもハワイアン・ミュージックでよく使用されるタイプのギターですが、上記のラップ・スティールのアコースティック版だと思って下さい。少しマニアックですが、独特のサウンドから愛用ミュージシャンも多いギターです。
エレキ・ギターでも弦高を少し上げるだけで簡単にスライド・ギターを楽しめます。
フェンダー・タイプでもギブソンタイプでも好みに合わせて使用可能です。
歪んだ音でのスライドはめちゃめちゃカッコイイですよ。
「スライド」する時のいくつかの注意点や基本動作などを簡単に説明したいと思います。まずは左手から解説していきます。
基本的には何指にはめてもかまわないのですが、ミュートやスライド・バーをはめた指以外でのプレイを考ると「薬指」か「小指」にはめるのが最適と思われます。手の大きい人などは「薬指」にバーをはめた状態でも小指を自由に使えますが、標準的な日本人くらいの手の大きさであれば「小指」にバーをはめるのが、良いでしょう。残りの3本の指でコードを押さえたり、リフを弾いたり、普通に単音ソロを弾きながらチョーキングしたり、「スライド」以外のプレイが可能になります。普通に押弦するプレイとスライド・プレイをミックスした演奏できますので、可能性もグンと広がるでしょう。ちなみにストーンズのロン・ウッドは「中指」にはめてロック・リフを弾きやすくしています。
バーをはめた左手のフォームにはいくつかの「コツ」があります。
バーはフレットに平行に“まっすぐ”にあてます。
バーの接弦面がフレットのかわりに音程を決めることになるので、フレットの“真上”にあてましょう。
最終的には必ず「耳」で音程を確認するように心掛けます。
見た目は少し手前に見える感じになると思います。
※必要以上に力をいれず、弦を押し込まないようにします。この時、弦がフレットに触れてしまわないように注意して下さい。ビビらずに、きちんと音が伸びて、なお且つスムーズにバーを滑らせることができる程度の力の加減を覚えて下さい。
バーをはめていない指(たいていは人さし指か中指)でバーとナットの間の弦に触れて、余計な『倍音』をミュートします。特に単音でのフレーズを弾く時などは重要で、芯のある太い音になります。エレキギターではあまり気にしなくて良いと思いますが、アコギの場合はこの『ナット側の倍音』がネックからボディに共鳴して、変な音程が混じったり「細い音」になってしまったりするので、必ずミュートする(弦に触れる)ようにして下さい。
1弦のみのフレーズを弾く際は、バーを斜めに当てて『1弦以外にバーが当たらないように』注意します。ベースと同時にプレイする時なども、この基本フォームが身に付いていると余計なノイズを出さずに済みます。
ネックの淵にバーが当たらないように最適な角度を見つけること
※ナットで一弦のみを高くしておくのも裏ワザとして有効です。
バーの先端がどのくらいになるように構えたらよいのかもよくわからないと思います。
全弦バレーする場合や、バーの先端でのハンマリング&プリングをする場合、1弦のみのプレイの場合などを除いて、基本の位置としては、音を出す弦(弾く弦)プラス1.5弦~2.5弦くらいが良いと思います。下図を参考にして下さい。
左手の動かし方にもちょっとした“コツ”があります。
バーをスライドさせる時に、常に小指側の手首の付け根から「始動」するようにすることです。
こうすると音もいかにも「スライド・ギター」っぽくなるから不思議です。
※小指の付け根側から「バーを斜め」にして動かす。
「音程」のフレットで真っすぐにする。
スライド・ギターにとってヴィブラートは“命”です。
その基本的な動きを確認しておきます。バーの先端の高さが変わらないように「真横」に動かします。この時、フレット(音程)を中心に「同じ幅」で動かすのが大切なポイントになります。
右手のミュート
単音でのスライド・プレイで最も大切なのがこのテクニックです。余計な音をミュートして、弾きたいフレーズをきちんと聞かせることができます。
必ずマスターしてください。まずは指弾きで「コツ」を覚え込んでください。
弦はすべて「人さし指」で弾き、弾く弦の上下の弦を「親指と中指」で触って(ミュートして)おきます。1本の弦を弾くのに3本の指がセットで動くことになります。例えば3弦を弾く場合は、人さし指で3弦を弾きます。その時、「4弦に親指」で「2弦に中指」で、それぞれ触っておきます。
この形が右手の基本フォームだと思ってください。
1弦のみをピッキングする場合は「親指」を2弦に置いてミュートします。
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