商品説明
この作品はルイス・パノルモ【Louis Panormo】工房の製作ギターです。
ルイスのお父さんがイタリアからロンドンに移住して以降、パノルモ一族の製作する弦楽器はひっくるめて所謂パノルモファミリーの製作と認識され、作者の特定は無理というか、あまり意味を持たないのかも知れません。
パノルモ一族ではヴァイオリン族の弦楽器を専門とする職人もいたであろうし、ギター専門の作家もいたでしょう。
また、ギターも、ヴァイオリン族の楽器の両方を製作した職人もいたと思います。
その中で、弓やチェロの作品に関してはパノルモは現代でもその世界では名品の工房として知れ渡りギターの価格とは比較にならないほどの高値で流通しています。
この作品には移住した父パノルモの四男であるルイスの名はラベルには見られません。
Panormo Fecitしか書かれておらず、これは詰まるところパノルモ工房の作であるという以上の意味はないと思われます。
パノルモのギターは概ね、19世紀ギターの中では最もモダンギターに近い鳴り方なのですが、この作品はパノルモを知るプレイヤーのパノルモのイメージとは違って、きわめて象徴的です。
ラコートにも共通する懐の深さを感じさせつつ洗練されていて、しかも音の太さが尋常ではありません。
弾弦瞬間の音の反応がそのまま持続するエネルギッシュさが備なわっています。
過日ご紹介したハウザー1世のウィンナーモデルにも共通する完成されたギターのあるべき音を感じることが出来ます。
このパノルモの力木は放射状ではなく19世紀ギターに多い単に木目に直角に交差するバーが3本貼り付けてあるだけです(件のハウザー・ウィンナーも同じ)。
この力木は初期パノルモに見られるパターンです。
フレットはオリジナル時に打たれた象牙or牛骨のままで、それが音質に大きく貢献していると思われます。
糸巻きもべーカー社とは書かれていませんが、オリジナルのものと思われます。
横・裏材はハカランダのソリッド板、これも珍しい仕様です。
<サンプル演奏動画>
Sample Performance 1
https://youtu.be/UFck3heM_GY
Sample Performance 2
https://youtu.be/mNZVzIONa9c
Sample Performance 3
https://youtu.be/qTxB-D-qke0
詳細情報
商品名 |
Louis Panormo 【ルイス・パノルモ】 オリジナル |
商品ID |
1250601 |
楽器カテゴリ |
ギター/ベース/弦楽器
> クラシックギター/フラメンコギター
> クラシックギター
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ブランド |
Louis Panormo 【ルイス・パノルモ】 |
型番・モデル |
オリジナル |
楽器区分 |
ビンテージ |
年式 |
1824年 |
程度 |
4[EX+] : 年代から見て状態が良い |
オプション |
スモールサイズ, ビルダー/ルシアー/ハンドメイド
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トップ材 |
スプルース(松)
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サイド&バック材 |
ハカランダ
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カラー系統 |
ナチュラル/木目系
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生産国 |
イギリス
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弦長 |
635mm
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ケース |
ハードケース
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付属品 |
ハードケース、弦・クロス |
公開日 |
2024/03/25 |
更新日 |
2025/07/26 |