商品説明
独特なベネチアンと呼ばれる形状、ゴールドバインプリントの稀少モデルです。渋い泥臭い鳴りが雰囲気のある楽器です。
KAYは1920年代から、比較的低価格な楽器を中心に制作するブランドで、主に通信販売で全米に販売されていました。
今回のKAYKRAFTは、1930年代に制作されたベネチアンスタイルと呼ばれる、かなり個性的なデザインを持つアーチトップモデルです。
華やかなバインプリントが印刷されたルックス、個性的なデザインは今見ても魅力的です。
トップはスプルースでラミネイト構造です。サイド、バックはメイプルでやはりラミネイトです。
指板はエボニーのようですが、材質は不明です。
ブリッジはアジャスタブルローズウッドのレプリカに交換済みです。
ヘッドプレイトはパーロイドでゴールドデカールです。
ピックガードはオリジナル形状のレプリカをセットしています。
ペグはオリジナルで、4弦のポストだけ交換されています。やや重い箇所があり、トルクムラがありますがチューニングは問題ありません。
古い細いポストのペグですので、万一壊れた場合はペグ穴加工して新しいペグを付けることになります。当面は大丈夫だと思います。
トップにはゴールドデカールでバイン柄がペイントされていて、かなり華やかなルックスです。
ネックジョイントは内部からネジで固定するデタッチャブルで、ネック角度が簡単に変えられる構造です。
ヘッドバックにクラックの修理らしい跡がありますが、接着されていて特に問題はありません。ネックバックはかなり塗装が剥がれてきています。
トップ下部のセルに補修跡があります。
ナット交換、セルバインディング交換、新しくリフレット済みで、90年以上経過していますが、普通に弾き易くセッティングしています。
若干の傷、修理履歴や塗装のヤレはそれなりにありますが、かなり綺麗なコンディションです。
ナット部幅43.5ミリでやや三角のVシェイプグリップです。
アジャストロッドは入っていませんがリフレット調整で弾き易くセットされていますので、ハイポジションまでスムーズです。
12フレット上で6弦2.0ミリ、1弦1.5ミリ程度と、このモデルとしては奇跡的に弾き易いアクションです。
ネックは内部から蝶ネジで止まっており、ヒール部分のボルトとでネック角度を調整する仕組みですので、弦高を角度調整でセット出来ます。
ブリッジサドルの高さにも余裕がありますので、こちらでも微調整可能です。
古い楽器で、構造上不安がありますが、調整が行き届いていますので、ライトゲージで問題無く演奏出来ます。
乾ききった太い箱鳴り、泥臭く古めかしいサウンドは大変雰囲気があります。
独特なリバーブ感があり、シンプルで角の取れた感じの悠久のサウンドです。
高級感はありませんが、そのチープな味わいの音での演奏がとっても良い感じです。ピックギターらしいカッティングでの伴奏はもちろん、スライドプレイとか渋いフィンガースタイルも雰囲気があってカッコ良いです。
高級ビンテージとはまた違った味わいのある楽器ですね。
キッチリした状態で残っていることが奇跡的なモデルですので、このコンディションで入手出来るのは貴重なチャンスは逃せませんね。
汎用の紙製ソフトシェルケース付きです。