商品説明
質感の高い豊かな鳴り、こだわりを感じさせる作り込みの稀少モデルです。
「TAMA」といえば世界的な打楽器メーカーとして有名ですが、1974~1979年頃までアコースティックギターを製作しています。
主に海外への輸出のための高級モデルが中心で、日本国内にはグレコやブルーベルブランドの高額品をOEMで生産していました。
TAMAを扱う星野楽器の歴史は古く、明治41年(1908)に星野書店の楽器部として発足しました。1962年、エレキギター、アンプの製造メーカー「多満製作所」を設立、輸出用ブランド「アイバニーズ」もこの頃に誕生、数多くの楽器が製作されました。
1981年、多満製作所が星野楽器製造株式会社に改組となり、TAMAギターも終了します。
TGシリーズは厳選された材と本格的な作り込みをコンセプトに、初めてTAMAブランドで国内向けの高級手工モデルとして製作されました。
TG-80は、シリーズでは廉価なモデルですが、上級モデル同様に精巧に作り込まれていて、本鼈甲ピックガードを採用する等、見た目の質感も素晴らしいモデルです。
ボディートップはソリッドジャーマンスプルース、サイドとバックはソリッドマホガニー、マホガニーネック、エボニー指板、エボニーブリッジ、本鼈甲ピックガードです。スペック的にはマーチンD-18に相当するモデルですが、ウッド製マルチバインディング、サウンドホールロゼッタにもマルチウッドが施されていて、かなり高級感があります。
ペグはグローバー102Cで、動作はスムーズです。
オリジナルナット、オリジナルフレットで調整済み、当時のマーチン同様SQネックでアジャスト機能はありませんが、ほぼ真っ直ぐ、気持ち順反り傾向のベストな状態です。
ネックヒールにストラップピンがセットされています。
わずかな表面的なピックキズ、小さな小キズはありますが、ほぼ新品時の雰囲気のままの極上コンディションです。
ナット部幅42ミリ程度のレギュラーグリップです。
12フレット上で6弦2.7ミリ、1弦1.6ミリ程度でセットしています。
弾き易く、それでいてテンション感があってレスポンスが良いセッティングです。
ハイポジションもバランス良く弾き易いと思います。
暖かみのある量感のある箱鳴りでいて、軽快な感じがあり、サスティーン感のあるサウンドで鳴ります。
質感の高いサウンドで、マホガニーの軽いラフな感じよりもしっかり感があり、華やかさがあります。
粒立ちが綺麗で、当時の日本製ギターの中でも音の良さは際立っていると思います。
制作されていた期間が短く、滅多に販売に出ることがありません。コンディションもバツグンでお買い得だと思います。
古いタカベ製の専用ハードケース付きです。