久し振りに縦ロゴ・ファルコンの入荷です!
バーチカル・ヘッド・ロゴ、フェザー・モチーフ・インレイ指板、ファルコン・モチーフ・ピックガード、ディアルモンド社のダイナソニック・ピックアップ、メリタ社のシンクロソニック・ブリッジ、ジュエル・ノブ、そしてキャデラックGテイルピース、という黄金のベスト・スペックですね。
パーツ類はフル・オリジナルです。
ボディ・バインディングにクラックが見られますが年代相応というところで、クシャクシャになってバインディングが欠け落ちるような問題のある状態ではありません。
さて、グレッチと言って、思い浮かべるそのイメージ・ギターといえばどれでしょうかね、
「Gブランド、ウエスタン・モチーフ・インレイ、カウヘッド・インレイ、フィックスド・アームの#6120チェット・アトキンス・ホロー・ボディ」
か
「縦ロゴ・フェザー・モチーフ・インレイ、キャデラック・テイルピースの#6136ホワイト・ファルコン」
のどちらでしょうね~。
フィルタートロンの#6120ももちろん最高ですが、どれか一つグレッチ・ギターのイメージ・モデルを思い浮かべるとなると、やはりウエスタンの#6120か縦ロゴのファルコンですよね~。
憧れ中の憧れ、夢のスペックですよね。
ゴールドのスパークル・バインディングとゴールド・パーツに彩られたホワイト・フィニッシュのゴージャス過ぎるギター、こんなものが50年代に作られているんですよ、信じられませんよね。
いやぁ、美しいですよねぇ、、、
何と言っても最大の特徴はゴールド・スパークルのウイングで彩られた縦文字の「GRETSCH」ロゴですよ!
カッコ良すぎます。
60年代のホワイト・ファルコンは当店もあまり本数を見ていないので全てとは言い切る確証がないのですが。少なくとも50年代のホワイト・ファルコンは縦ロゴ、Tルーフ・ロゴの区別無くヘッド・ピースが真っ白で色焼けが無いのが特徴です。
知らない人が見ると、ボディ、ネックはヴィンテージらしく黄ばんでクリーム色掛かった色に焼けているのに、ヘッド・ピースだけリフィニッシュしているから真っ白なのだろう、と勘違いをされるかもしれません。
少なくとも今まで見てきた50年代のホワイト・ファルコンは全てヘッドピースが塗装ではなくてホワイトのプラスチック板を貼っているんですね。
恐らく、シルバージェット等にも使われているグレッチ社のドラムの「側貼り」用の通称「ニトロン」と呼ばれる薄い樹脂素材だと思います。
その為、経年変化によってクリーム色になったボディと、経年変化による色焼けを起こさないホワイトのヘッド・ストックというコントラストが生じることとなっています。
そのホワイト樹脂材のヘッド・ピースにいかにも手作業で切り欠き組み込んだゴールド・スパークルのウイングとGRETSCHロゴ、よく見てください、下手くそでしょ~?
ピッタリ切り書いてないんですよ、大き目に抜いておいてスパークル・ロゴとの隙間はパテ埋めで調整しているという、、、。
現在のカスタム・ショップに限らずレギュラー製品は完璧ですよ、もっとキッチリしてます。
でもこのヴィンテージならではの粗さが良いんですよ、手作り感が愛らしいというか、存在感があるんですね。
ロゴの太さとか「T」の横棒の長さとか、毎回違うんですよ、人の顔と同じで一本一本に個性があるんですね。
ヘッドの大きさや厚み、形状の細かい部分まで毎回違ってますから。
現代のギターの様にコンマ何ミリまで指定された図面があってそれをコンピューター入力して機械が寸分の狂いも無く完璧に切り出してゆく、というのとは全く違います。
現代のグレッチ・ギターもカリフォルニアのカスタム・ショップに限らず、レギュラー・モデルの生産を請け負っている愛知の寺田楽器工場においても切り出しを除けば組み込み、最終調整に至るまで完璧にハンドメイドです。
しかし昔の工場はもっとハンドメイドというか、、、人の手に委ねられる部分の精度差が非常に大きかったんですね。
そこで一本一本の個体差が大きくなってくるという。
あくまでもロゴや、コントロール・レイアウトの細かい位置の話であって、楽器としての悪い意味での生産ムラは少ないと思います。
少なくとも工場出荷段階に於いては。
現在ヴィンテージと呼ばれているギターは工場出荷後、50年、60年を経ているのでそれによる経年劣化にも個体差が大きいのであって、一概にヴィンテージ・グレッチは元から作りが悪いという印象をお持ちでしたらそれは間違いです。
ただ、フェンダーやギブソンに較べて、色んな部分でヘタりが出易いという点は否めませんかね。
ヘタったモノを見ればそれは良くない部分は色々あるでしょうし、状態の良いモノを見ればやっぱりちゃんとしてるものなんですよ。
ちゃんとしているものもいっぱい残っています、元々はちゃんと作られていますからね。
さて話が逸れましたが、ヘッド・ストック1つ見てもうっとり見惚れてしまうデザインですよね、グローバーのステア・ステップ・ボタンのインペリアル・ペグが実にお似合いじゃないですか。
ヘッド・ストックのデザインだけで言えば、「カウ・インレイ・ヘッドの#6120」よりも「縦ロゴのファルコン」ですよね、もうこれは間違いない。
最上級フラッグシップ・モデルとしてのスペシャル感が半端ないですよ。
そして指板のハンプトップ・シェイプの白蝶貝インレイに刻まれた羽根柄の通称「フェザー・モチーフ」デザインが秀逸ですよね。
そういえば当店もお店のロゴにはこのフェザー・モチーフをパクらせて頂きました、、、いえ、リスペクトって言うんですかね?オマージュとかいう言葉もありますけれど。
憧れと敬意ですよ。
この指板インレイに刻まれた7個のフェザー・モチーフは全て手作業だと思われます、これもやはり細かく違うんですよ毎回、もちろん基本的なデザインは統一されていますけれどね。
ニードルの様なもので刻んでいるのでしょう。
多分その作業を専門にやっている職人さんがいたんでしょうね、ウエスタン・モチーフとフェザー・モチーフと、更にはカウヘッドなんかををひたすら一日中。
推測ですが、おそらくヘッドの「GRETSCH」ロゴ・インレイのヘッド化粧板への組み込み作業も同じ人がやっていたのではないでしょうか、その職人さんが一人とは限りませんけれど。
指板インレイについてはもう一つ秘密があるのですが、それはまたどこかの機会で公開することにしましょう。
このファルコンに使われているインレイは天然素材の白蝶貝なので#6120のパーロイドの様なセル素材と較べるとギラつきが違うんです、ギラギラと虹色に反射するんですねぇ、、、ちょっとしたところまで美しく作られているんです。
ヘッド・ロゴの隙間はパテで埋めちゃうくせにですよ、、、。
指板材も#6120のハカランダ材に対して、#6136ことホワイト・ファルコンはエボニー材なんですよ、いかにも高級ギターという感じですよね、またこれが、見るからに良さそうな黒檀材なんですよ~。
商品名 | Gretsch 1956 グレッチ #6136 ホワイト・ファルコン / バーチカル・ロゴ! |
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商品ID | 1304106 |
楽器カテゴリ | ギター/ベース/弦楽器 > エレキギター > その他のフルアコ/セミアコ |
ブランド | Gretsch(グレッチ) |
型番・モデル | 1956 グレッチ #6136 ホワイト・ファルコン / バーチカル・ロゴ! |
楽器区分 | ビンテージ |
年式 | 1956年 |
程度 | 4[EX+] : 年代から見て状態が良い |
公開日 | 2024/08/13 |
更新日 | 2024/08/13 |
店名 | スリル オン ザ ストリング |
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所在地 | 東京都渋谷区鶯谷町12-5 大芦ビルB1F |
営業時間 | 12:00~19:00 |
販売事業者 | |
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代表者又は責任者 | |
所在地 | - 0 |
電話番号 | -- |
販売価格 | |
販売代金以外に必要な手数料等 | |
支払方法及び支払時期 | |
引渡時期 | |
申込み有効期限申込み有効期限 | |
保証 | |
返品・交換・キャンセル | |
販売数量制限その他の特別な条件 |
Gretsch(グレッチ):アメリカのメーカーで、エレキギターの生産は1940年から。チェット・アトキンスとの契約により、6120やWhite Falconがヒット。ジョージ・ハリスンがエドサリバン・ショーでCountry Gentlemanを演奏したことでも知られる。1980年代にブライアン・セッツァーの活躍によりロックンロールのイメージも定着。Tennessean,Duo Jet,Anniversary等の他、Electromatic等の廉価版もある。 (Gretsch/グレッチのキーワード検索結果はこちら)
Gretsch(グレッチ):アメリカのメーカーで、エレキギターの生産は1940年から。チェット・アトキンスとの契約により、6120やWhite Falconがヒット。ジョージ・ハリスンがエドサリバン・ショーでCountry Gentlemanを演奏したことでも知られる。1980年代にブライアン・セッツァーの活躍によりロックンロールのイメージも定着。Tennessean,Duo Jet,Anniversary等の他、Electromatic等の廉価版もある。 (Gretsch/グレッチのキーワード検索結果はこちら)