商品説明
1978年創業。John Suhr、Stephen Marchione、Mas Hinoなど、多くのトップビルダーを輩出したRudy’s Music。その顧客にはマーク・ノップラー、エリック・クラプトン、ピーター・フランプトンなどの大物ギタリストが名を連ねます。Rudy’s Music出身のビルダーの中でも”天才ビルダー”の別名を持つステファン・マルキオーネ。1990年に自身のブランドであるMarchione Guitarsを創業し、アーチトップのフルアコモデルを始め、クラシックギター、カーブトップスタイルのハイエンドモデル、ストラトタイプのヴィンテージモデルなど多くのモデルを発表し、そのどれもが世界的に高い評価を受け、多くの世界的なトップギタリスト達の愛用でも知られます。
様々なジャンルにて数多くの伝説的な名機を生み出してきたステファンですが、その数ある製作品の中でも最も人気が高いと言っても過言では無いマーク・ノップラーのシグネイチャーモデル”MK-1”モデル。独立前のPensa Suhrブランド時代に生まれたモデルにて、現在までのロングセラーモデルとなっております。今回ご紹介させて頂くのは、Marchione Guitarsの創業20周年を記念して、Pensa Suhrブランド時代に製作した最初期のMK-1モデルを復刻させた、特注スペックにて製作された特別過ぎるワンオフモデル。あまりにも贅沢過ぎるスペック、希少材を採用した特別なモデルという事より、通常ではオーダー金額の多寡に関わらず製作は不可となるまさに唯一無二となる一本。ファーストオーナー様が、当時ステファンの製作アシストをしていたTaka Moro氏(Victor Bakerで2年半、Marchioneで11年、現在はTaka Moro Guitarsのオーナービルダー)を通して入手され、現在に至るまでコレクション重視にて大切にされてきました。※当時のTaka Moro氏のブログでも本機の製作過程が確認出来ます。
その特別なスペックとしてまず最初に特筆させて頂きたいのはボディ材ですが、現行のモデルは全てメイプルトップ&マホガニーバック仕様となる中、こちらは初期のMK-1同様に1970~1980年代のロックシーンを象徴するかのような、強烈過ぎるキルトフィギュアドを纏った1Pメイプルを採用。グラマラスなアーチドトップ仕様という点も含め、贅沢過ぎる仕様ですが、更にそれだけでなく比重の高いメイプルボディながら総重量は約3.56kgと極めて軽量な個体に仕上げられております。フィニッシュカラーはAmberとなりますが、こちら実際にはアウトラインのコントラストが強いバースト系フィニッシュにて、ボディバックもマッチングのカラーリング、ボディトップにはルックスを引き締め豪華な印象を持つバインディング仕様となっております。続いてネックにはヴィンテージストラトで良く見られるトーン重視のフラットソーンかつ、霜降り系のフレイムがガッツリと入ったフィギュアドメイプルを採用。加えて硬質な材の証でもあるフレックラインが多数入った最高峰の材となっております。そして極めつけとして指板には極上過ぎるハカランダ(ブラジリアンローズウッド)を採用。真っ黒なコントラストかつ、近くで見れば特有の”うねる”杢目、樹液が漏れ出しそうな程にオイリーなツヤ感を持った材にて、更には各所に横方向のフィギュアドまで確認出来る、史上最高レベルの材が採用されております。その他としては、ネック&ヘッドのバインディング、ブラックヘッドにブランドロゴ、クレイドットポジションマーカー、スパーゼルロッキングチューナーにSchallerフロイドローズトレモロ、ジャンボフレットのツバ出し22F仕様、そしてハードウェアはゴールドで統一と、これぞMK-1モデルのスタートかつゴールであると感じさせる一本となっております。※トレモロブロックを固定している木材もハカランダとなります。
そしてその気になるサウンドですが、こちらも初期モデルを踏襲したSSHレイアウトのEMGピックアップを搭載。ハイパワーかつ切れ味の鋭いアクティブピックアップですが、そのクオリティの高さより、どのモデルでもEMGを搭載すればEMGのサウンドと言われる中、それを完全に覆してくれる極上過ぎるハイエンドトーンを放ちます。非常に煌びやかな美しすぎるクリスタルトーン、中域は甘く芳醇な倍音感溢れるレンジを、低域は図太い芯をもちつつも引き締まった気持ちの良いサウンドです。タイトかつ立ち上がりの早いレスポンス、ブライトな極上の倍音感、またコードバランスが非常に素晴らしく、ローポジション、ハイポジション問わず正確な透明感あるサウンドで、オーケストラを聞いているような全体にまとまりある素晴らしいサウンドを放ちます。クリーン時の楽器としての高いクオリティ、ドライブ時の輪郭がぼやけないアグレッシブなサウンド共に甲乙つけたがいキャラクターをもち、今まで多くのヴィンテージやハイエンドギターを弾いてきた方でもそのサウンドの素晴らしさに必ず驚かれる次元の違う一本です。
最後に状態としては、コレクション重視にて大切にされてきた事が伺える素晴らしい状態をキープ。神経質見渡せば、光にかざしてようやく見えるレべルの非常に軽微な激薄のピッキングスクラッチやスレ、バックパネルの外周に極小の打痕、ボディ下部周辺に保管中のケースとの干渉と思われる若干の塗装変化、ヘッド裏に製作時のマスキング跡、エッジに軽微な塗装剥がれが見受けられるものの、特筆して目立ったダメージは無く、ゴールドパーツのメッキ状態も非常に良好です。15年前の製作品という事を加味すればニアミント表記でも良い状態ですが、控えめに極上美品コンディションとさせて頂いております。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドもほぼ未使用、電装関係の問題も無く、フレットも目立った減り無く95%以上と、新品時と変わらないフィーリングでお使い頂けます。付属品も新品購入時の一式(ハンドタオル、Tシャツ、後付け用ストリングガイド、ストラップ、アーム、専用工具)が揃っており、ケースも耐久性の高い最高級ハードケースとなる特注のカールトンケースが付属致します。
現行モデルに関しては、こちらの一本と比較してしまうと廉価モデルとも思えてしまう内容ながら、それでも230万円前後となっております。こちら上述の通り今までもこれからもオーダーすら出来ない創業20周年を記念して製作された特別過ぎるスペックを持った初期リイシューモデルですが、仮にオーダー出来ると想定した場合にも400万円前後の価格になるかと予想されます。そのプレミア価値を考慮すれば、こちらの一本に関しては400~500万円でもおかしくない唯一無二の最高グレードのモデルとなりますが、今回ファーストオーナー様より多大なるご厚意も頂き、高額帯ながらも非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。このチャンスを逃せば一生手に入らないと断言出来るステファン・マルキオーネ最高の一振りとなりますので、お気になりました方は是非この二度と無い機会をお見逃しなく。