商品説明
日本では殆ど知られていない生粋のスペイン製フラメンコギターになる。
80年代の一時期に単発的に輸入された個体と思う。
おそらくはマドリードの比較的に規模の小さい工房で製作された個体と思う。
まだ80年代あたりまではバルセロナやマドリードを中心に大小取り交ぜてギター工房が点在していた最後の時代である。
翻って現在はどうだろう。
スペイン人の個人製作家は別として、もう新たにハンドメイドで製作するメーカーなどが以前のように繁栄することは、
おそらくないであろう。
某有名楽器店様が取扱いされていた上質なハンドメイド・ギターのマヌエル・レイモンド(レイモンド社)も近年に廃業された。
今現在で市場にあふれるのは、スペイン名ではあるが実態は中国製のクラシックギターやフラメンコギターが多いはず。
日本でも世界でも、あの国のギターが市場を席捲している。
中国製ながら、スペイン・ブランドのギター、フランス・ブランドのギター、はては邦人製作家の名を持つギターまで存在する始末である。
それら中国製ギターを悪し様に言うつもりはないし、中には良く出来たギターも多く存在するのは事実と思う。
ただ個人的な感想を言わせてもらえば、やはり音色に今一歩の感があり、どの銘柄のギターにも個性が希薄で皆同じような音に聞こえる。
それは70歳を過ぎたジジイの耳が悪くなったせい…と言われれば、一言も返す言葉はないが。
個人的な話になるが、フラメンコギターに関しては自身のなかで何度目かのマイブームが来ている。
きっかけは当店に入荷したアントニオ・デュランのフラメンコギターを試奏したことで、自身の稚拙なフラメンコ奏法でもそれなりにフラメンコに聞こえるし、十二分に楽しめた。
本器についてもその流れで入荷させた次第である。
本器は決して高級タイプではないが、連綿と続いたスペインの伝統の技でハンドメイドされた真正のフラメンコギター。
明るくカラッとした歯切れの良い音のなかに、どこか哀感と気品が入り混じる。
まさにスペインの光と影を想起させるフラメンコギター。
やはりフラメンコギターは音色と歯切れの良さが命である。
状態としては、画像にある通り6弦側の側板にあまり上手ではないタッチアップ跡や擦れがあるが、全体的に弾き傷や打痕は比較的に少なく、指板やフレットにも使用感は見られない。
フラメンコギターの中古品としては、まずは美品と言える状態にある。
12フレット上の弦高は、6弦側3.4㎜、1弦側2.6㎜、…の数値でフラメンコギターとしては標準的な調整である。
自分の経験から言えば、クラシックギターの愛好家の方でも潜在的な欲求として「フラメンコギターを弾きたい、弾いてみたい」、そう思われている方は結構多いと感じる。
純粋なフラメンコではないが、鬼平犯科帳のエンディングテーマ「インスピレーション」聞いて心ときめかないギター愛好家の方は皆無と思う。
パコの「二筋の川」、「コーヒールンバ」やトマティートの「「ブレリア」…等々も決してキライではないだろう。
本器はフラメンコ愛好家の方はもちろん、そのようなクラシックギターの愛好家の方々にもお勧めしたい。
比較的にリーズナブルな値段ではあるが、フラメンコギターに必要なものは全部持っていると自負している。
あなたの内にある「フラメン魂」を是非に解放して欲しい。
※裏板の右側下部に黒いスジ状のものがあるが、割れ補修ではなく元々ある木目になる。
詳細情報
商品名 |
Darrido Bailen オール単板仕様 |
商品ID |
1453774 |
商品コード |
cks246 |
楽器カテゴリ |
ギター/ベース/弦楽器
> クラシックギター/フラメンコギター
> フラメンコギター
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ブランド |
Darrido Bailen |
型番・モデル |
オール単板仕様 |
楽器区分 |
中古 |
年式 |
1982年 |
程度 |
4[EX+] : 年代から見て状態が良い |
オプション |
ビルダー/ルシアー/ハンドメイド
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トップ材 |
スプルース(松)
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サイド&バック材 |
シープレス
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カラー系統 |
ナチュラル/木目系
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生産国 |
スペイン
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弦長 |
650mm
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ケース |
ハードケース
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公開日 |
2025/08/28 |
更新日 |
2025/08/28 |