商品説明
内部にはラベルや刻印…等はなく、そもそもラベルが貼られていたような形跡もない。
このような場合、ヘッド部分の形状から製作者を絞り込む事が出来る場合もあるが、本器のそれは7弦ギターゆえに特殊な形状をしており、製作者を特定することが出来ない。
また製作された年代であるが、糸巻きの形状、少し赤味の強い塗装…等々から当店では70年代中頃と推察している。
7弦クラシックギターといえば、南米の音楽、特にショーロに使われる事が多いが、2000年代に入ってブラジルの超絶技巧のギタリスト、ヤマンドゥ・コスタの登場によって脚光を浴びた。
ただそれ以前の時代は7弦ギターは殆ど知られていない存在で、当店の推察通り70年代の製作であれば、当時としては超が付くほどのレア・ギターと思う。
やはりギター製作に精通した、名の知れた、一流製作者の手になるものと思われる。
7弦ギターのチューニングは、6弦以下は通常通り、7弦のみA音またはB音そしてC音…等々が考えられるが、なかでも7弦=B音が主流と思う。
ただへそ曲がり的な発想の当店としては、7弦=D音がお勧めになる。
もはやレギュラーチューニングになった6弦=D音のDドロップチューニングだが、一々下げるのが面倒、なかなかチューニングが安定しない…等々で7弦=D音というのはやはり便利なもの。
このチューニングの場合、7弦D音と6弦E音は長2度の「不協和音程(半音2つ分)」になるが、短2度(半音1つ分)ほど強烈なものではなく、「不協和音程」の本来の目的である協和音程の美しさを引き立たせたり、特殊な効果を上げたりする為に有効と思う。
またこのチューニングでは、5弦の開放弦A音と7弦D音とでは完全5度、4弦の開放弦D音とではオクターブになり、それらの開放弦が美しく豊潤な音になる。
本器の状態としては、相応の弾き傷&打痕が散見され、裏板にはベルトの金具ないしは金属ボタン等で付いたと思しきスリ傷…等々はあるが、ギター自体ががっしりと堅牢に作られているので割れ補修など重大なものは何もない。
ネック裏にも画像の通り塗装の擦れがみられるが、フレット&指板には殆ど使用感は見られない。
全体的に見ても、この先も長く愛用いただける、正真正銘のレア・ギターになる。
詳細情報
商品名 |
ノーラベル 製作者不明の手工7弦ギター |
商品ID |
1431598 |
商品コード |
cks245 |
楽器カテゴリ |
ギター/ベース/弦楽器
> クラシックギター/フラメンコギター
> クラシックギター
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ブランド |
ノーラベル |
型番・モデル |
製作者不明の手工7弦ギター |
楽器区分 |
中古 |
年式 |
1970年代 |
程度 |
3+[EX] : 年代相応で標準的な状態 |
オプション |
7弦/8弦/10弦/多弦
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トップ材 |
スプルース(松)
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サイド&バック材 |
ローズウッド
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カラー系統 |
ナチュラル/木目系
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生産国 |
日本
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弦長 |
650mm
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ケース |
ハードケース
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公開日 |
2025/07/07 |
更新日 |
2025/07/18 |