商品説明
現在はスペインはバルセロナに在住の人気製作家である岩田裕氏が、長野県の石井栄工房時代に製作したギター。
精緻な工作技術で組み上げられらたギターで、630㎜のショートスケールながら力感のある美音をもつ。
現代の人気製作家と言えば、中野潤氏、丸山太郎氏、田邊雅啓氏、佐久間悟氏、そしてスペインに渡った岩田裕氏…等のお名前があげられるが、いずれも石井栄工房のご出身である。
石井氏はよほど度量の大きい方なのであろう、弟子たちには石井ブランドのギターを作らせた一方で、自分名義のギターを自由に製作させた事も知られている。
本器の製作家である岩田氏については、ネット情報も多くあり、プロフィール等々についてはそちらをご参照頂きたい。
本器の状態については、表面板の右側下部(1弦側)と裏板右側上部(6弦側)にそれぞれクラック補修があるが、いずれも裏側から丁寧なパッチ処理がなされているので何ら問題はない。
また表面板のちょうど右ひじがあたる部分に塗装の擦れ、裏板のネックヒール周辺にも一部塗り直し、ラッカー塗装に由来するウェザーチェックが表面板の下部辺りに散見される…等々がある。
ただ演奏に直結するようなフレット&指板はキレイな状態で演奏性はすこぶる良好である。
12フレット弦高については、6弦側3.6㎜・1弦側3.1㎜の数値でオリジナル弦高と思われるが、サドル残が3.0㎜~3.5㎜程度あるので更なる調整も可能になる。
付属する汎用タイプのハードケースは少し古くて若干のダメージがある事は予めご了承いただく。
本器については補修歴等もあり決して美品とは言えないが、演奏性はすこぶる良好で、現代の人気製作家の作品を10万円を切る価格にてご提供させていただく。