商品説明
中出阪蔵・工房の出身者である。 世代的には、黒澤常三郎氏・田崎守男氏・中村篤氏の後輩各にあたり、中山昇氏、今井博水氏らと同世代と思う。 残念ながら製作家としての一般的なネームバリューはなく、現在では、そのお名前すら、相当なマニアの方でさえご存じないと思う。 自分は、70年代中頃の現代ギターの広告欄で、お名前だけは存じ上げていたが、爾来40年以上にわたり山梨隆男氏のギターを見る機会はなかった。 もちろん、当店でも今回が初の入荷である。 さすがというか、当然の事ながら、中出一門らしい完成度の高さに加え、山梨氏の音に対するこだわりがハッキリと伝わってくる様なギターと思う。 ざっくりとした言い方であるが、ドイツ系ギターのような、やや硬質の透きとおった音で、遠達性もある。 やや重く、がっしりとした作りだが、音の反応が早く、タッチの変化にも敏感である。 中出一門のギターとしては、やや張りが強い部類に入るが、適正な弦高調整がされているので、むしろ弾き易いギターと思う。 ちなみに弦高については、12F上で、6弦=3.7㎜、1弦=3.1㎜になっている。 状態としては、年代相応の小傷や打痕、ネック・側板・裏板に若干のウェザーチェックが入っている。 またそれに対して表面板は比較的にキレイな状態である事、塗膜が薄い事などから見て、表面板のみ再塗装されていると思う。 10万円を切る販売価格でありながら、音色・音量・弾き易さなど、ギターに必要なものを全部そなえたギターである。 仕様については、トップ/スプルース、サイド&バック/ローズウッド、指板/エボニー、等のオール単板仕様。 付属するハードケースは大変に古く、一応は使えるレベルであるが、状態としては通販用として使える程度とあらかじめ御了承いただきたい。