商品説明
ラベルには、Fouis Boy(私の少年)、Montreal(モントリオール)、Quebec(ケベック州)、Canada とある。
生粋のカナダ製ギターである。
不思議なフォルムをしている。
ヘッドにある「哲」の文字、そして裏板にも鳥居と思しきシンボルの中に「哲」の文字。
とにかく製作コンセプトがまるでわからない不思議な手工ギターである。
本器の使用材については、表面板は独特の木目をもち年輪が少し赤味を帯びるカナダ松(米松)、側板&裏板はウォルナット(くるみ)、指板は黒味が強いローズウッド…等々でなかなかの良材を使用している。
入荷当初はナット弦高&1フレット弦高が高く、1フレットを押さえると音程が3~4セント上がってしまう状態であったが、当店が入念に調整したので完全に是正している。
また本器は、ヘッドが言わば「逆三角形」のフォルムなので、5弦と6弦そして1弦と2弦を、糸巻きに巻き付ける順番を逆に張っている。
慣れない内は少し戸惑われるかもしれない。
音の傾向については、スプルース・トップともシダー・トップとも違った個性的な音で、少し甘いが透明度の高い美音である。
状態としては、塗装(おそらくは表面板と同じカナダ松の樹脂から抽出されたワニス)のラフさがあるが、傷&打痕は少なく、割れ補修などもない。
中古ギターとしては、まずまず美品といえる状態になる。
最後に少し話が変わるが、当店の屋号はGS7380である。
この73 80という数字は70年代から80年代という時代を表す。
つまりその頃のギターをストック(在庫)しているという意味になる。
それなら何故70 80ではないのか、疑問に思われるかもしれない。
この73 80という数字は自分が大学生であった時の学籍番号であり、老い先短い年寄りが昔を懐かしみ感傷に浸った挙句の果て、当店の屋号になったという次第である。
ちなみに、その学籍番号を正確に言うと、「哲73-80」になる。
本器が巡り巡って当店に来たのも、やはり何かの奇縁と思う
※本器に付属ケースは、ソフトケースともギグバックとも判別がつかないもので、少し厚目のオシャレなソフトケースというのが一番似つかわしい。