商品説明
本来は某大手ギター音楽院の合奏用として製作された7弦バスギターで、弦長は700㎜、ボディサイズも通常のクラシックギターよりも少し大きめのサイズになる。
重量もあるギターで、太い弦を張るためか板の厚みもあり、表面板は単板だが側板&裏板は頑丈な合板仕様になっており、太い弦の張力に耐えうる構造になっている。
調弦は6弦から1弦までそれぞれ、B・E・A・D・F#・B で7弦
曲によってF#~Cまでの最低音の設定と思う
この音楽院ではこのギターを「ドルフィンギター」と呼び、本器のロゼッタもイルカをあしらった洒落たものになる。
本器の製作については、Product in Ohshima village Niigata Japan とあるが、このオオシマムラ(おそらく工房の名前と思う)についての詳細は不明である。
ただラベルの下には野上三郎・監修とあるので、ギター自体の設計は野上氏がされ、それを製作委託されたと思う。
バスギター、特に7弦バスギターは超が付く程に稀少なギターで、長い間お探しの方もおられるかも知れない。
状態としては、弾き傷や打痕が散見され、画像にあるような浅いが少し長目の傷…等々はあるが、フレット&指板にはダメージはなく全体的には比較的キレイな状態にある。
さてこの7弦バスギターであるが、自分としてはここからが本題になる。
当店では以前に6弦のバスギターが入荷し、ほどなく売却したが、その間はバスギターが持つポテンシャルにほとんど憑りつかれた状態にあった。
このバスギターに通常のクラシック弦を張り、通常のチューニングをすれば、弦長は700㎜の超ロングスケールのクラシックギターになり、本器はさらに7弦が加わる。
この7弦は、10弦ギター用のC弦(バラ売りされている)を張ればB音やC音でも、あるいは通常弦の6弦を張りDドロップ調弦にしても使い勝手が良い。
そしてこのような使い方をした場合、出てくるそのサウンドは、とにかく音全体にわたるボリューム感というのが物凄く、サスティーンも伸びやかに響く。
さらに7弦が加わることで共鳴効果が生まれ、この上なく芳醇なサウンドになっている。
ただそんな弦長の長い、しかも7弦のためナット幅は58㎜もあるギターを弾きこなせるのか、疑問に思われるのは当然。
ただ慣れれば弾ける…これが答えである。
12フレット上の弦高は当店で、6弦3.3㎜、1弦2.7㎜ に調整済みで、左手の押弦(特にセーハ)のコツをつかめば弾ける
このセーハのコツについては自身の思うところをお伝えする
セーハの場合、多くの方はセーハする1指(人差し指)の真裏の位置で左親指をネックにあてる。
ただこの形では、親指とそのつけ根に力が入りすぎ、それに負けじと1指にも過剰な力が入ることになる。
この親指と1指との「挟み込み」は非常に指が疲れる。
セーハのコツとは、左親指を1指の真裏ではなく、左親指をヘッド側(左側)に倒す(かたむける)形にする。
この時は左親指の側面がネックにあたる。
さらにセーハする1指は真っすぐに弦に押し当てるのではなく、左手首を少し右にひねりながら弦におしあてる。
つまり左手首を軸にして「テコの原理」の応用である。
またそれでも音が十分に出ない場合は、左手首と左ひじまでを1本の棒のように感じながら、左ひじを支点として少し右側にひねりながら押さえる。
またセーハが長く延々と続くようなら、今度はギター側面に置いている右ひじを使いギターボディを少し体に押し付けるようにすればセーハの威力は倍化する。
これも「テコの応用」である。
一度ギターを持たずに「エア・セーハ」してみると、親指が1指の真裏にきた時と、親指を右にたおした形の時との、力の入り方を体感していただければ、ご理解いただけるかもしれない。
最後に本器の仕様については以下の通り
表面板 スプルース単板
側板&裏板 ローズウッド合板
指板 黒檀
付属するライトケースはサイズが合致するオリジナルケース
になるが、少しダメージがあることは予めご了承ください。
詳細情報
商品名 |
Dolphin ドルフィン 7弦バスギター |
商品ID |
1373620 |
商品コード |
cks232 |
楽器カテゴリ |
ギター/ベース/弦楽器
> クラシックギター/フラメンコギター
> クラシックギター
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ブランド |
Dolphin |
型番・モデル |
ドルフィン 7弦バスギター |
楽器区分 |
中古 |
年式 |
2003年 |
程度 |
3+[EX] : 年代相応で標準的な状態 |
オプション |
7弦/8弦/10弦/多弦, ビルダー/ルシアー/ハンドメイド
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トップ材 |
スプルース(松)
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サイド&バック材 |
ローズウッド
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カラー系統 |
ナチュラル/木目系
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生産国 |
日本
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弦長 |
700㎜
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ケース |
セミハードケース
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公開日 |
2025/02/17 |
更新日 |
2025/04/08 |